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【予想家オーディション】桜花賞は大穴候補にも白羽の矢!? ファイナリスト4名が意気込みを語る

  • 2023年04月06日(木) 12時00分
予想家オーディション

予想家オーディションのファイナリスト4名が特別対談!


 12月に募集した予想家オーディション。総勢229名の中から最終選考まで残った競馬AIタク氏、佐藤ヒデ昭氏、枦川竜大氏、もりゾウ氏の4名による特別対談を開催。1週目の予想公開を終えた率直な感想や今後の意気込み、桜花賞の展望まで様々な事を語ってもらいました。


──予想公開1週目の高松宮記念が終わりました。GIに関しては前日までに予想してもらう上に雨の影響もあり初週としてはなかなか難しい状況だったと思いますが、実際に予想公開を終えた率直な感想を聞かせて下さい。

競馬AIタク氏(以下タク) 未知な馬場ではあったので論理付けて買っていくスタイルだと難しかったですね。

もりゾウ氏(以下もり) トラックバイアスを使う僕が一番きつかったと思います。前日の段階で内有利の馬場だと思っていました。騎手心理から考えると外の馬場がいいのであれば、当然馬場の悪い内は避けて外々を回る形になるだろうと。そうなれば外枠は距離のロスが大きくなるので内枠の先行馬が有利になるかと思ったんですが完全に裏目でしたね

佐藤ヒデ昭氏(以下佐藤) 血統的に特徴は出ると思いますけど、それをしっかりと捉え切れなかったです。高松宮記念においては何度も試行を重ねる内に正しい答えから遠ざかってしまった印象です。動画の段階ではファストフォースを推していたので的中を出せなかったのは痛かったですね。

枦川竜大氏(以下枦川) 今回は前日の段階で馬場が悪くなる事は分かっていたので、追い切りの動きから道悪適性の高い馬を選びました。追い切りでの筋肉の動かし方やつき方、パワーバランスを見て判断したのですが、なかなか勝ち馬を見抜くまでには至らなかったです。
──前日までに予想を出す事の難しさや今後に向けた改善点はありますか?

枦川 今回は目標回収金額が20万円と決まっているのでそれに合わせた馬券の買い方をしていました。本当は大穴だけを狙いたいけど、人気馬と絡めてワイドにしたりしました。今後は本来の自分の形でやっていきたいです。

タク AIから導き出された高い期待値を追っている予想ですし、このスタイルは崩さず…。というか崩していけないので、20レースを通して回収率が100%を超えるように今のスタイルを貫きたいです。

もり ワイドなら当たっていたレースもありましたけど、僕としては攻めた馬券種で勝負したい思いがあります。20レースやって1レースしか当たらないかもしれないですけど、その1レースで20万円を回収できる方が僕自身も見て下さる方にもいいのかなと思っています。だからワイドで買う選択はしませんでした。ワイドで相当なオッズがつくなら別ですが、今後もよほどの事がない限りワイドは買わないと思います。それで的中が出なくても後悔はしませんしその姿勢はこれからも続けていこうと思います。

佐藤 勝負レースの選び方が下手だと気づかされました。これまではほぼ全レースの予想を出して質より量という感じでやっていました。今回は1週間で5レースに絞らなければいけないですし、その中で限りなく当たりそうなレースを選べとなった時に「あれ、どれだろうな」と戸惑いましたね。ですので、レース選びが自分の課題だと思います。例えば、3月26日の中京6レースと12レースが同じダート1400mでどちらかを勝負レースにしようと思っていました。結果的にどちらのレースも予想印としては当たっていたんですけど、公開していない中京6レースは150倍以上の配当がついていたのに、公開した中京12レースは40倍ぐらいしかつきませんでしたので、レース選びが課題だとすごく感じました。

──ありがとうございます。先日、高松宮記念の予想動画を撮影させていただきましたが、収録の感想や現場の雰囲気はいかがでしたか?

タク 思ったよりも淡々と撮影が進んでしまったなと思いました。動画を見て「これ面白くないな」と思ったので、もうちょっと受け答えを考えた方がよかったですね。もりゾウさんみたいに面白い事を言えばよかったですね(笑)。

もり いやいや(笑)。タクさんのAIについての説明はかなり分かりやすかったと思いますよ。自分はふざけ過ぎたかなと思います。動画のコメント欄も荒れていましたからね(笑)。

佐藤 僕はメシ馬さんと担当Fさんが怖かったですね(笑)。そういう演出だとは思うんですけど、メシ馬さんから鋭い質問をされて言葉に詰まる事が多々あったので、収録が終わって「大丈夫かな?」と思いながら帰っていましたね。

枦川 自分は感受性が壊れていましたね(笑)。収録の現場は思ったよりも温まっていたかなと感じました。緊張はしていましたけど、話やすい雰囲気ではあったと思います。

──今回の対談は桜花賞週に掲載する予定なのですが、特別登録の段階で気になる馬を教えていただけますか

タク まだAIで検証はしていませんが、間違いなくリバティアイランドは勝率一位になると思います。個人的に狙いたいと思うのはムーンプローブですかね。阪神JFでも本命にしていたのですが、阪神芝1600mで結果を出していますし、闘争心が強く先行力も豊かな馬です。前残りの展開になれば残り目もあるかなと思います。リバティアイランドのマークが集中する中でシレッと前で残る展開がないかなと思っています。AIは関係なくて申し訳ないですが…。

佐藤 当日の天候が晴れだと仮定するならば、リバティアイランドが簡単に勝つんじゃないかなと思います。阪神の芝1600mで良馬場だと究極的な瞬発力を問われる形になると思います。上がり33秒台を出せる産駒やそういう流れに強い産駒がいいかなと思います。ドゥラメンテ産駒が上がり33秒台を出した時の複勝率は64.7%もあります。瞬発力を求められても大丈夫ですのでリバティアイランドでいいのかなと思います。ただ、お母さんがヤンキーローズなのでオークスはどうかなと思います。ヤンキーローズは芝2000mのGIを勝っていますが、芝2500mのクラウンオークス(GI)では21馬身差の14着と大敗しているので、長い距離への適性には疑問が残ります。リバティアイランド以外で言えばこちらも上がり33秒台の決着に強いキタサンブラック産駒のラヴェルですね。キタサンブラックは種牡馬としてはブラックタイドではなくディープインパクトに似ているタイプです。東京が凄く得意な種牡馬で東京の芝で上がり33秒台を出した産駒は16頭いるのですが、全て連対しています。阪神の芝で上がり33秒台を出したのは6頭で5頭が3着以内に入っていますので、瞬発力勝負には向いています。阪神JFは速い上がりが要求されないレースだったので大敗も仕方ないと思います。アルテミスSでは上がり33秒0の脚を使ってリバティアイランドを負かしていますからね。速い上がりが要求されれば互角に走れると思っています。同じキタサンブラック産駒のコナコーストも瞬発力勝負になったチューリップ賞で好走していますし、GIでペースが上がった時にどうかというのはありますが相手には入れると思います。

枦川 リバティアイランドは外せないのかなと思います。3歳のこの時期としては馬体の完成度が高いと思っていますし、阪神での適性も示しています。能力的にも適性的にも買わない選択肢はないかなと思います。ただ、断然人気になるような馬は妙味がないので、狙うならトーセンローリエかなと思っています。瞬発力タイプではなく粘り強さが武器の馬です。前走アネモネSで1着になりましたが、1000m通過58.7秒のペースを2番手から運んで勝っています。2、3着が差し、追い込みだった事を考えればこの粘り強さは評価できますし、馬券に絡むチャンスがあると思っています。アネモネS組は桜花賞で良績を残していないので人気はしないでしょうし妙味はあると思います。三冠を狙ったりその後にGIを何個も勝ちたいという馬は中距離あたりでデビューを迎えると考えています。ただ、トーセンローリエは芝1200mからデビューしています。陣営としてはクラシック三冠の中で桜花賞が一番チャンスのあるレースだと思っているでしょうし、狙うならここかなと思っています。

トーセンローリエ

▲穴馬候補として挙がったトーセンローリエ(撮影:小金井邦祥)


もり 皆さんがおっしゃる通りで妙味を考えるとあまり買いたくないレースではありますね(笑)。阪神のマイルで瞬発力が求められる舞台ですからね。当初、リバティアイランドは消すつもりでした。阪神JF組はその後の重賞やオープンで勝てていないのでメンバーレベルがGIの割にはどうなのかと思っていました。ただ、リバティアイランドだけに焦点を当たれば、阪神JFは内有利の馬場の中で外目を通って2馬身半差をつけて差し切っているわけですからね。この馬だけが強かったという評価もできます。2走前のアルテミスSも直線で踏み遅れて外へ出すロスがあった上に速い上がりの決着で物理的に届かなかっただけ。実力で負けたわけではないと思っています。阪神JFから4か月経過してリバティアイランドが更に成長していると考えると…。それに川田騎手が乗っているというのも大きいですね。スタートは上手いですし脚は溜められますし追えるしとすごいジョッキーですからね。他のトライアルレースを見ても買いたいと思わせる馬がいなかったですからね。リバティアイランドで仕方ないかなと思います。強いて狙うならタクさんがおっしゃられたように前へ行く人気薄が残らないかなと淡い期待はしています。

──ありがとうございます。では、最後に今後への意気込みをお聞かせいただけますか?

タク これまでやってきた競馬スタイルに自信を持っているので、そこはブレずに結果を出していきたいと思っています。

佐藤 僕もブレない事が一番ですね。当たらないからと言って心が揺れないようにしたいです。残りの週では一撃で20万超えを目指せるようなレースを選んでいきたいと思います。

枦川 1レース1万円で1か月というのは得意な条件です。今まで同じようなルールの予想大会に二度出たのですが、どちらも回収率は200%を超えているので普通にやれば大丈夫だと思っています。気負う事なく肩の力を抜いて自分を信じてやりたいと思います。

もり 後から振り返って後悔しない、悔いのない買い方やレース選択をしようと思っています。1週目は後悔して気持ちが動揺し自分らしさが出せなかったので、残りの週は後悔しない自分らしいやり方でいきたいと思います。」

──ありがとうございます。229名の中から選ばれた4名ですので、ぜひご自身の予想スタイルに自信を持って残りの週も頑張っていただければと思っています。本日はありがとうございました。

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