◆人気馬は無難な枠順に入ってもらうと安心
阪神芝2000mで行われる大阪杯。昨年からGIに昇格したので、データの蓄積は無いに等しい。そこで、阪神芝2000mの重賞全体について、話をしてみたい。
2006年秋に阪神コースが改修されて以降、芝2000mで行われた重賞のうち、牝馬限定戦と2歳戦を除くと23レースが残る。GII時代も含めた大阪杯に加え、チャレンジカップと鳴尾記念を含めて23となる。
そして穴党にとっては残念なことだが、これらのレースでは1番人気がものすごく強い。[11-5-3-4]で回収率は単123%・複100%。2番人気も含むが、単勝オッズ3倍を切って馬券の対象から外れたのは2頭だけで計[9-5-3-2]。おそらく1番人気になるであろうスワーヴリチャードにとっては心強いデータだ。
ただ、人気を問わず、この条件はクリアしてほしいというものがひとつある。それは枠順だ。
枠番でいう1枠は[0-1-0-24]で複勝回収率6%。2枠は鳴尾記念で大きな複穴が出ているので複勝回収率147%だが、着度数としては[0-0-4-22]で連対馬を出していない。馬番で1番+2番だと[0-1-4-41]。3番人気以内が計11頭いて連対1頭はやはり寂しい。
マーメイドSでは内枠の穴も出ているので気にしないという手もあるが、そのマーメイドSを含めても馬番1番+2番はオープン特別以上になると勝率・複勝率がいきなり低くなる(準オープンまでは悪くない)。配当でカバーできる穴馬ならともかく、人気馬については歓迎とは言えない。
折り合いのことを考えると内枠のアドバンテージもあるのだろうが、やはり無難なところに入ってもらうほうが買う側としても安心。2番人気であろうアルアインあたりも含めて、まずは枠順決定を待ちたい。