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頼れる馬がいない今年の中京記念

  • 2018年07月17日(火) 12時00分


◆「前走勝ってきた馬が強い」という単純な傾向

 中京記念はマイル戦となって既に6回が終了したが、実はここまでものすごく単純な傾向がひとつ出ている。それは「前走勝ってきた馬が強い」というものだ。

 前走オープン組に限定した前走着順別成績は以下のとおり。

データ

 説明の必要がないくらい、前走1着馬が好走している。ちなみにこの9頭はすべて前走オープン特別組で、重賞を勝ってきた馬はそもそも出走していない。

 ならば前走オープン特別1着馬を買えばいいじゃないか……となるところだが、今年はひとつ問題がある。オープン特別1着馬がいないのだ。

 ニュアンス的にいちばん近いのは、米子S1番人気2着のタイセイサミット。しかしあくまで2着は2着。繰り上げてしまってよいのか悩む。

 過去6回のうち同様に該当馬がいなかったのは2013年と2014年。この2回は5,13,3番人気と7,11,5番人気の決着。タイセイサミットを繰り上げないとしたら、いっそとんでもない穴狙いに行くべきか……。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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