▲お世話になったビル・モット調教師と
シガーやシアトリカル、ヨシダなど、多くの名馬を輩出
こんにちは。坂井瑠星です。
このコラムが出る頃は、僕は香港に向かう飛行機のなかです。前回のコラムはアメリカに向かう途中でしたが、アッという間に2週間の滞在が終了。今回はアメリカでの出来事を少し振り返りたいと思います。
僕がアメリカに到着した日は強い雪が降っていて、気温はたしかマイナス2℃くらい。最高気温が30度近くあったオーストラリアから極寒の地に降り立ち、着いてすぐに少し体調を崩してしまったほどです。
滞在中にはマイナス10℃まで下がった日もあり、その日はさすがに日本に帰りたいと思いました(笑)。
今回、僕がアメリカでお世話になったのは、調教師として通算4600勝以上を挙げているビル・モット調教師。過去には第1回ドバイワールドカップの勝ち馬であるシガーや、ヒシアマゾンの父として有名なシアトリカルなどを管理し、現在は日本産馬として初めてアメリカのダートGIを勝ったヨシダなど、数多くの名馬を育ててきた名トレーナーです。
▲現在はヨシダなどを管理する、名門厩舎での貴重な経験
ビルはマイナス10℃の日でも調教に出てきて、厩舎にいるすべての馬を毎日自ら触ってチェックしていました。過去にはパラダイスクリークでジャパンカップに参戦したこともあり、日本の競馬のこともよく知っていました。