GI初制覇を果たした田所厩舎を直撃
有馬記念を制した池添謙一騎手の執念に感動!
平成最後の有馬記念。競馬の歴史を振り返ると名馬の誕生がいろいろ巡ってきます。悔しかった名馬も沢山いると思います。皆さんの一番の名馬は、何ですか?僕は、ディープインパクトとオグリキャップ……2頭も上げてしまいました。やっぱり1頭だけに絞り切れないですよね。騎手になろうと決めたとき、オグリキャップが有馬記念を制した印象は強かったですね。
そしてディープインパクトがラストランを勝った時は中山で見ていました。ディープのレース後の引退式も印象が強かったです。落馬してからの記憶は、はっきりしていませんが、このレースと引退式の光景だけは僕の脳の中にはっきりと残っています。ライトがキラキラ輝く中でディープの馬体が輝き1完歩1完歩が僕の記憶の中に入っています。
だから生きる道を競馬から乗馬へ、ウマから離れられなかったのかも知れませんね。やっぱり競馬は、人の心を励まし癒してくれる最高のスポーツだと思います。皆さんも競馬とともに、自分史の年表を作ってみてはいかがですか。
さて今年も話題性たっぷりの有馬記念でしたね。
有馬記念の枠順公開抽選で武豊騎手が3年連続1枠(馬番1、2、1)を引きました。凄いゴッドハンドですね。障害馬オジュウチョウサンの平地GI制覇の夢が現実になっていくようでした。走りっぷりも良く大きな見せ場も作り、一時は「おお!いけるぞ!」と思ってしまうほどのオジュウチョウサンでした。やっぱり強いものを持っていますね。
ゴッドハンドを持つ武豊騎手
強いといえばブラストワンピースを有馬記念優勝に導いた池添謙一騎手の強さと執念。良い競馬を見ることができましたね。強かった!おめでとうございます。ダービーも菊花賞も悔しい思いをしたからこそ取れたタイトルでしょう。この勝利で有馬記念最多4勝となりました。お見事です。謙一騎手の強い意志が見えました。
有馬記念を制したブラストワンピースと池添騎手(撮影:下野雄規、(C)netkeiba.com)
外国人騎手のGI勝利が続いていたので、謙一騎手が勝ってくれてほっとした気分です。今年もいい競馬が行われました。有馬記念を取れなかったみなさんは、28日のホープフルSを最後の執念で戦ってみてください。
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有馬記念前日に行われた中山大障害(J・GI、芝4100m)は、ニホンピロバロンが大激戦を制し優勝。騎乗した石神騎手は中山大障害3連覇かつJ・GI6連勝は見事ですね。おめでとうございます!あの難関コースを知り尽くしていると思いました。田所厩舎もGI初制覇、おめでとうございます。
大激戦を制した二ホンピロバロン(撮影:下野雄規、(C)netkeiba.com)
取材に行ったときに厩務員さんが、「屈腱炎を発症したことがあるから、次はいつ出走できるかわからないよ」と残念そうに話してくれていたので、写真も撮らずに話だけお聞きしました。ちょっと古い写真を掲載していますが、ほとんど変わっていませんでした。元気な時の状態をキープしていましたね。
とても愛おしい二ホンピロバロン
厩務員さんがいつも丁寧に面倒を見て、時間をかけて手入れされていました。また、「プール調教頑張ってるよ」と話してくれました。精神面でもリフレッシュできるようになってきたな。
新王者の誕生で春のジャンプレースに大きな期待と楽しみが出てきました。ジャンプレースは少ないですが、楽しみに待ってくださいね。
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和田騎手も復帰後勝利してほっとしました。
落馬復帰後勝利した和田騎手
今年最後のコラムは、活躍馬やトレセンの風景の写真集で締めくくりたいと思います。新年は大物騎手に取材を依頼していますので、楽しみに待っててくださいね。
秋のGI戦線を盛り上げたキセキ
有馬記念で人気薄ながらも、3着に健闘したシュヴァルグラン
一昨年の有馬記念を制したサトノダイヤモンドは惜しくも6着
トレセン内のミニゲート
飛行機雲の乱舞に騎手たちも見上げる
僕も乗馬で1歩前に進みフリー競技に挑戦しています。チームテスト・インディビジュアル・フリー競技と3種類の経路を覚えないといけないので益々大変ですが気合を入れ猛進です。競馬とともに、応援してください。
つねかつこと常石勝義でした。