アナウンサーとしてのプロ意識と素直な感情
先月28日(月)、2018年度JRA賞授賞式が行われました。おかげさまで馬事文化賞を受賞した私も、ステージ上でJRAの後藤理事長からトロフィーを頂戴し、西島まどかさんのインタビューにお答えしてきました。
いつもは会場の一番後ろ、報道関係者が座る席で式典を“見物”してきた私ですが、今回はまず別室(JRA賞受賞馬選考委員会委員、馬事文化賞選考委員とその受賞者、関係者)で待機。担当の方のご案内で受賞者が座る円卓に着席しました。
同じテーブルを囲んだのは、最多勝利調教師を受賞された藤原英昭師、最高勝率調教師と優秀技術調教師に輝いた木村哲也師、最優秀障害騎手に選出された五十嵐雄祐騎手に、特別賞受賞の武豊騎手、馬事文化賞功労賞を受賞された原良馬さんといった方々。これには、同席した交通新聞社のOさん(拙著の編集者で、“大”をいくつもくっつけたくなるほどの競馬ファン)が、「ここにいるのが夢みたい!きょうこのまま死んでもいいくらい!!」と大喜びでした。
そして、肝心の授賞式。後藤理事長からトロフィーをいただき、ガッチリ握手させていただいたところまではよかったのですが、その後、ちょっとしたハプニングが。当時の様子を伝えるnetkeiba.comの記事(
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=150336)に写真が載っていますよね。それをよく見てください。本来なら私の胸ポケットにあるはずのリボンが手元にあるでしょう?
実は、リボンがトロフィーに引っ掛かって、ポケットからハズレちゃったんですよ。インタビューの前に付け直そうと思ったんですが、うまくいかずに、手に持ったままお話ししたという次第。まぁこういうことには慣れていないもので・・・(汗)。
それでも、ここで動揺したり緊張したりしてシドロモドロになったらアナウンサー失格ですので、西島さんの質問にはシッカリお答えしたつもりです。ちょっと長めだったかもしれませんが、ふと思ったのは、このまま延々喋ったら司会の中野雷太アナウンサーが焦るだろうなぁ、ということ。私もNARグランプリの司会を務めているので、そういうウラ事情はよくわかりますからね。でも、やってみればよかったかな(なんちゃって)。
さて、授賞式が終わった直後、編集者のOさんのたっての希望で、武豊騎手とOさんと私のスリーショットを撮影することになりました。ふつうなら私が本を持って写真に収まるべきなのでしょうが、この時は武騎手に持っていただいちゃいました。そういうリクエストにも、武騎手は実にスマートに応じてくれるんです。武さん、ありがとうございました!
Oさんは、この写真とパーティ会場で鈴木淑子さんを交えて撮った写真を「家宝にします」と仰っていました。競馬好きのOさんにこんなに喜んでいただいて、本を書いた甲斐があったなぁと改めて感じている私であります。