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単純にいま長距離で産駒が走っている種牡馬は?/天皇賞(春)

  • 2019年04月23日(火) 12時00分

定番不在の近年の傾向から血統をチェック


 筋金入りのステイヤーという言葉が死語になり、長距離の専門家と呼べる馬が少なくなった昨今。かつてはダンスインザダーク、リアルシャダイ、サッカーボーイなど長距離戦の定番種牡馬がおり、昭和の時代にはシーホークなどが懐かしい。

 ではいま、結局長距離戦ではどんな血統が走っているのか?

 今回は単純に、2009年以降の芝3000m以上における種牡馬別成績を調べてみた。万葉Sも天皇賞(春)も同じ1勝となる乱暴な話だが、結果はこちら。

回収率向上大作戦

 なにしろ対象レース数が少ないのでアルバート一発で上位にランクインしてきたアドマイヤドンのようなケースも出てくる。そのあたりはデータというより余興と思って見ていただきたい。

 こうしてみると天下のディープインパクトもキングカメハメハも、この距離帯では勝ちきれていないことが分かる。フィエールマンは貴重な2頭の勝ち馬(もう1頭はサトノダイヤモンド)のうち1頭だからダメということはないだろうが、ステイゴールドとハーツクライからなにかしら逆転候補を見つけるという発想もありだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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