JBCスプリントを目指す短距離馬たちが集結
6月6日(木)門別競馬場で行われる『第23回北海道スプリントカップ(ダート1200m)』。先週行われたさきたま杯と同様、秋の大一番・JBCスプリントを目指す短距離馬たちが集結。中心馬不在のスプリント戦線。勢いあるニューフェイス、復調したベテラン勢など中央・地方ともに精鋭馬が揃って混戦模様。JRA4頭、大井1頭、地元北海道11頭の合計16頭、この中から一歩抜け出すのはどの馬か?スピード対決に注目です。
まずJRA勢4頭から。シュウジは2015年小倉2歳S、2016年阪神Cを制した芝の重賞2勝馬。ダートに路線変更した初戦、今年3月の千葉S(中山・OP・ダート1200m)では先行2番手からの競馬、直線で楽に抜け出すと余裕の勝利。阪神C以来、2年3か月ぶりの勝利を挙げ、いきなりダート適性の高さを見せてくれました。前走・京葉S(中山・L・ダート1200m)は59kgを背負って0.1秒差の3着。今回は58kgでメンバー中最重量ですが、自身にとっては1kgでも前走から軽くなるのは好材料。初めての地方競馬参戦、初ナイターなど克服すべき点はありますが、先行する自分の競馬でダードグレード競走初制覇を狙います。
ダードグレード競走に初参戦するシュウジ(写真は19年千葉S優勝時、撮影:下野雄規)
ノボバカラは前走・栗東S(京都・L・ダート1400m)で約2年半ぶりとなる復活の勝利。ゴール前の叩き合いを競り勝つ勝負根性を見せてくれました。2016年にかきつばた記念、プロキオンS、カペラSを制しているダートグレード競走3勝馬。北海道スプリントCは2016年、ダノンレジェンドのハナ差2着。復活を遂げた今、地元ホッカイドウ競馬の阿部龍騎手と共に、改めてタイトル奪取に挑みます。
地元ホッカイドウ競馬の阿部龍騎手とタイトル奪取に挑むノボバカラ(写真は19年栗東S優勝時、(C)netkeiba.com)
メンバー中唯一の牝馬・ヤマニンアンプリメ。3月の黒船賞、5月のかきつばた記念と2戦続けてダートグレード競走で2着。重賞初制覇まであと一歩のところまで来ています。差し脚が活きる展開になればこの馬の出番。実はこのレース、過去10年で牝馬の最高着順は2010年ラブミーチャンの3着(そもそも牝馬の出走頭数が少ない)。レース史上初の牝馬による制覇なるかにも注目が集まります。
レース史上初の牝馬による制覇を目指すヤマニンアンプリメ(写真は19年かきつばた記念出走時、撮影:谷口浩)
タテヤマは昨年12月のカペラSでコパノキッキングの0.2秒差4着、3着キタサンミカヅキとはタイム差無しのクビ差。重賞初挑戦で上位争いできる力を見せました。2走前・千葉Sではシュウジに敗れましたが(4着)、前走・天王山S(京都・OP・ダート1200m)でオープン初勝利。勢いに乗って、さらなる上を目指します。
前走でオープン初勝利を挙げ、勢いに乗るタテヤマ(写真は19年天王山S優勝時、(C)netkeiba.com)
大井のショコラブランは2017年の北海道スプリントCでニシケンモノノフの2着(JRA所属時)。前走・東京スプリントでキタサンミカヅキの0.2秒差4着と差のない競馬。経験あるコースで、南関東の名手・森泰斗騎手と上位を狙います。
経験あるコースで上位を狙うショコラブラン(写真は19年東京スプリント出走時、撮影:高橋正和)
北海道勢ではタイセイエクレール。JRAから転入初戦の前走、58kgを背負ってアップトゥユーの2着。ダートグレード競走は昨年8月のサマーチャンピオン7着以来。今回のメンバーでどこまで戦えるか試金石となりそう。
タイセイエクレールは今回のメンバーでどこまで戦えるか(写真は18年サマーチャンピオン出走時、撮影:稲葉訓也)
【今回のイチオシ馬】
・シュウジ
芝に続いてダートでも重賞制覇を目指す。さらにその先には秋の大一番も視野に入り、ここからの躍進に期待。
【気になる馬】
・ノボバカラ
ダートグレード競走3勝馬が前走で復活の勝利を挙げ、再びの戴冠を目指す。鞍上は、森秀行厩舎の馬で海外遠征も経験した阿部龍騎手。2016年、2着だった時の鞍上は桑村真明騎手で、門別コースを知り尽くした地元騎手と好相性。久しぶりの重賞制覇なるか。
圧倒的王者不在で混戦が続くスプリント戦線。今回もご紹介した各馬にチャンスありで、馬券検討的には非常に悩ましいレースですが、浦和競馬場で行われる秋のJBCスプリントに向けて重要な位置付けの戦い。6月6日の夜は北海道スプリントCをお見逃しなく!
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