
▲ミッキーチャームを重賞2勝目に導いた川田将雅騎手(写真はミッキーチャームとのコンビで制した阪神牝馬S優勝時)
今週は川田騎手らしさが詰まったクイーンSをピックアップ! 「やっぱり勝てるジョッキーだな」と哲三氏が賞賛するように、斤量・枠順が厳しい条件のなか、豊富な経験を活かしてきっちりミッキーチャームを勝利に導きました。ただ、川田騎手の凄さは結果を残すことだけに留まらず、秋の大舞台に向けての下準備を同時にこなしてしまう部分にも現れていました。そんな今後に繋がる川田騎手の“勝ちパターン”を徹底分析していきます。(構成:赤見千尋)
1コーナーの入り方で勝負あったなと
今週振り返るのは日曜日に札幌競馬場で行われたクイーンS。1番人気だったミッキーチャームが好位から早め先頭で抜け出して、重賞2勝目を挙げました。このレースはハンデ戦ではないですが、ミッキーチャームは56kgを背負っていた。僕の印象では、牝馬限定重賞のなかで56kgを背負って勝ち切るというのは簡単ではないし、それで勝てるのはGI級の馬だと思っていて。だから今回、ミッキーチャームがどんなレースをするのかとても楽しみに見ていました。
■7月28日 札幌11R(13番:ミッキーチャーム)
この馬はスピードが勝った馬というイメージがあって、しかも今回は少頭数ながら8枠13番という外枠からのスタート。斤量、枠順とこの馬にとっては厳しい条件でしたが、ゲートを切ってからすぐにスピードを落とすのではなく、スピードに乗せつつ1コーナーに進入して、上手く馬の後ろに潜り込めたなと。1コーナーに入ってからスピードを減速していくという、川田君らしい上手い騎乗でした。
レース前から、おそらく内から馬がある程度このくらいのスピードで行くだろうという読みがあったと思うし、その読みも上手くハマって、