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7番人気も「絶対に勝てる!」と自信の一戦 今期7勝目をレース回顧

  • 2019年08月13日(火) 18時01分
太論

▲今年の7勝目のレースとエムオーウイナーとの思い出を回顧します


今週の『太論』は、ニホンピロランドでマークした7勝目を回顧。7番人気と低評価ではありましたが、小牧騎手は「絶対に勝てる!」という自信があったとか。このほか、小牧騎手の手綱でシルクロードSを制し、2007年の重賞戦線を賑わせた服部厩舎のスプリンター、エムオーウイナーとの思い出を語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)

7番人気でも自信満々! 前走内容から「絶対に勝てる!」


──8月4日の小倉3Rで7勝目をマーク(7番人気ニホンピロランド)。外から一気に差し切る鮮やかな競馬でしたね。

小牧 直線に向いたところでは届かんのかと思ったんやけど、いきなり前が止まったね。ペースが速かったんでしょうね。

──ニホンピロランドにはデビュー戦から3戦すべて騎乗されてきて、初戦の3歳新馬(2月23日)は3.3秒差の大差負け。そこから5着→1着と着順を上げてきたわけですが、初戦の競馬を思うとガラリ一変ですよね。

小牧 初戦はね、馬が今とは全然違いました。調教でも全然動かんかったらしいからね。それが一度使ったことで動くようになって、2戦目の追い切りでは(坂路で)52秒台で動いていたから。

──2戦目は出脚こそもうひとつでしたが、道中は抜群の行きっぷりで。直線も内からしぶとく伸びてきましたよね。

小牧 うん。2戦目のレースぶりから、「あ、次は絶対に勝てるな」と思ってた。2戦目は中京のダート1400mやったんやけど、とにかく引っ掛かってね。久しぶりに道中あんなに引っ張りましたわ。その行きっぷりからして1000mやったら楽勝するなと思ってたんやけど、中間ちょっと歩様が悪くなって。今回はそれだけが心配やったんやけど、やっぱり能力があったね。

──3歳ですから、まだまだ伸びしろがありそうですが、今後の期待値は?

小牧 うん、いい意味でまだまだやね。まだちょっと体質的に弱いところがあるから。そのあたりが解消されてくれば、もっとやれると思う。今後は放牧に出るみたいなんで、どれだけ成長して帰ってくるのか楽しみにしときますわ。

──そういえば、2着は『太論』でおなじみの三津谷騎手(3番人気ヘニーオーザ)でしたね。最後は併せ馬のような形になって。

小牧 そうそう。アイツは人気しててね。「小牧さんをサポートしました」なんて言って笑ってたわ。

──今回のレースで何より注目は、服部厩舎での勝利ということ。地方交流戦では勝っていますが、中央に限るといつ以来の勝利か覚えていらっしゃいますか?

小牧 ん〜、覚えてない…。いつやった?

──調べたところ、2012年5月5日のブルーハーツクライ(3歳500万)以来、約7年3カ月ぶりの勝利でした。

小牧 そんなに!? けっこう勝ってるような気がするのは、地方交流で何度か勝ってるからやね。今回、先生も奥さんもスタッフも、ものすごく喜んでくれたわ。僕自身もね、やっぱり勝つのは気持ちがいいなぁと改めて思った。あの日は8レースで終わりやってんけど、気持ちよく競馬場を出て、門司港に向かいましたわ。

──門司港というと、さっそく祝杯ですね。

小牧 うん。たまたまなんやけど、友達が土曜日から応援にきてくれていて、もともと飲むつもりやってん。たっぷり祝ってもらいましたわ。

──さて、今回の勝利を受けて、さっそくこんな質問がきています。「服部厩舎での久々の勝利、おめでとうございます。服部厩舎と小牧騎手のコンビで印象的な勝利といえば、シルクロードSのエムオーウイナー! エムオーウイナーにはどんな思い出がありますか?」。

小牧 シルクロードSの前の日にもアサカディフィートで小倉大賞典を勝ってね。土曜、日曜と重賞を勝って、すごく気分がよかった覚えがある。エムオーウイナーは、とにかく行きっぷりがいい馬やったなぁ。追い切りでも持っていかれるくらいやったからね。

──シルクロードSを勝って挑んだ高松宮記念は、小牧さんにとって移籍4年目の春。レジネッタでの桜花賞勝利は翌年ですから、ちょうどGI勝利を渇望していた時期ですよね。

小牧 そうそう。僕自身、まだGIを勝ってないときでね。けっこう人気していたし(3番人気)、これは勝てるんちゃうかなぁとワクワクしてた(結果は7着)。なんせ友達や家族を競馬場に呼んだくらいやからね。あと、エムオーウイナーといえば、札幌に行ったことをよう覚えてるわ。

──同じ年のキーンランドCですね(8番人気5着)。

小牧 うん。もう引退しはったんやけど、当時担当していた服部厩舎の助手さんとめっちゃ飲んでね(笑)。ホンマにいい思い出ですわ。

太論

エムオーウイナーは、とにかく行きっぷりがいい馬やったなぁ

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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