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ダイメイプリンセスで北九州記念V! 森田厩舎から喜びの声をお届け

  • 2019年09月03日(火) 18時00分

パラリンピックへ向け、自分自身との戦いも


 夏競馬が終わってしまいましたね。皆さんの馬券はいかがでしたか?

 今年は、暑さが厳しかっただけでなく、大雨で被害に遭われた地方の皆さんにお見舞い申し上げます。改めて自然の厳しさと怖さを感じています。

 今朝早くTVを見ていたら簡単にできる防災グッズを紹介していました。とってもいいなと思ったので参考までにご紹介しようと思います。

 それが浸水を防ぐのに役立つ、水のう袋です。一般的には土のう袋だと思いますが、土の代わりに水を使うので、作り方も後片付けも簡単です。

 自宅にある40リットルのゴミ袋に半分ほど水を入れ、空気を抜いてしっかりくくり置くだけ。不要になったときは、水を捨てる。土のうに比べてぴたっと感があるので隙間も出来づらそうですね。

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 先週で札幌・新潟・小倉開催も終わり、夏競馬も閉幕。小倉では浜中俊騎手がターフ賞を受賞し、夏のリーティングは松山弘平騎手に。札幌ではWASJで優勝した川田将雅騎手やダントツのリーディングとなったC.ルメール騎手、新潟では戸崎圭太騎手の活躍が目立ちましたね。

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WASJに優勝した川田騎手(撮影:高橋正和)


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夏の新潟リーディングに輝いた戸崎騎手(撮影:下野雄規)


 さあ!! 秋競馬の始まりです。話題もてんこ盛りで楽しみです。

 その中でも、サマースプリントシリーズの行方が気になります。森田直行調教師は、北九州記念でダイメイプリンセス・ラブカンプーの2頭出しを敢行し、ダイメイプリンセスが見事優勝! レース後に森田厩舎を訪問し、長友弘樹助手にお話をお聞きしました。

常石 おめでとうございます! 強かったですね。

長友 ありがとうございます。久々なので復活してくれて嬉しいです。

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北九州記念で復活を果たしたダイメイプリンセス(c)netkeiba.com


常石 もともと力のある馬でしたもんね。昨年のアイビスサマーダッシュを勝ち、今年は連覇がかかっていたので残念だと思っていましたが、ここでうっぷんを晴らしてくれましたね。

長友 そうですね。自分のリズムで走れるようになってきましたし、中団から徐々に上がっていっての差し切り勝ちでしたので、競馬もうまかったです。

常石 秋山真一郎騎手がこの馬のことをよく知っていたので、力を出せたこともあったかと思います。秋山騎手のコメントの中で、「また僕に乗せてくれたので、勝たせたいと思ってイメージし、しっかり乗りました」とも仰っていました。

 秋やんは馬の気持ちを大事にしながら馬を誘導するのが上手い騎手ですよね。

長友 馬場のいいところを走ってくれたので馬の疲れも少なかったです。帰ってから飼い葉もよく食べています。

常石 秋はどこから動いてきますか?

長友 まだわかりませんが、すぐに使うかもね(サマースプリントシリーズの最終戦、今週8日のセントウルSにラブカンプーとともに登録)。また応援してください。

常石 昨年からラブカンプーと一緒にずっと追っかけをしています。「つねちゃんまた来たんか?」いわれるくらいに通っていますよね。(笑)

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ラブカンプーのとなりの馬房がダイメイプリンセス


長友 いつでも来てください、お願いします。こちらも頑張ります。

常石 ありがとうございます。ところで、今洗い場にいる馬はなんていうのですか。

長友 2歳馬でカフジアリエスといいます。デビュー戦も控えていますので応援してください。

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長友さんとデビューを控えたカフジアリエス


 サマースプリントシリーズの最終戦セントウルS(GII)には、有力馬が集まっているので面白いレースになりそうです。目が離せません。

 残暑も厳しい中、まだまだ“あつい”競馬が楽しめますね。

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 話は変わりますが、パラリンピック入場券の予約が始まりました。オリンピックとともにパラリンピックにも興味を持ってください。

 僕は10月に行われる大切な大会を前に、自分自身の弱い部分を強化するため、和歌山県立医科大学付属病院に入院しました。現在、集中トレーニング中です。

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和歌山県立医科大学付属病院に入院し、姿勢を正す訓練などトレーニング中


 この病院は、高次脳機能障害のアスリートを応援する専門のドクターがいます。障害スポーツは、リハビリから発展しイギリスの病院で始まりました。

 理学療法士らが障害の状態に合わせて指導し、言語療法、作業療法も併せて訓練をしてくださってくれます。通院は不可となっており、入院し集中的に治療を行っています。

 麻痺のある手足をリハビリで動かすと、ダメージから免れた周囲の神経細胞が刺激を受け活性化する。この神経細胞を動かすことが必要なんですね。

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装具を装着し、かかとをつけて歩く訓練を行っています


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足が曲がる角度を計測している最中


 動かせるようになると脳が学習し、だんだん動かせるようになってくるんです。僕の場合は手足は動くのですが、麻痺があるため、脳の働きが上手く指示してくれず時間がかかっています。

 最大のライバル「俺自身の脳」をうまく動かして集中できるように頑張っていきます。応援してください。

 ここからパラリンピック出場の権利をとるための戦いが始まります。まだまだ残暑が厳しいですが、秋競馬とともにオリンピック・パラリンピックも応援してください。

 つねかつこと常石勝義でした。

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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