前回9月29日のWIN5は59万3590円の配当で決着。どちらかと言えば人気サイドの馬が優勢だったものの、3レース目の勝浦特別(中山10R)を単勝オッズ27.5倍(9番人気)のグッドジュエリーが制し、それなりの配当になりました。なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約48万円。まずまず妙味のある決着だったと言えるでしょう。
ちなみに、前々回9月22日は実際の配当が51万8600円で、配当理論値は約61万円。金額自体は前回も今回も同じような水準でしたが、優勝馬5頭すべてが単勝4番人気以内だった前々回は、理論値を下回る水準にとどまっています。
この連載でもたびたび指摘してきた通り、ほどほどの人気薄がいくつか勝って好配当になるパターンよりも、人気サイド4頭+超人気薄1頭の組み合わせで好配当になる方が、理論値よりもお得な払戻金額になりがち。可能な限り前回のようなパターンを狙っていきたいところです。
明日10月6日のWIN5は総出走頭数が73頭、総組み合わせ数が60万1120通り(土曜12時現在)。極端に多いというほどではないものの、今年の秋季競馬に入ってからは最多の総組み合わせ数になりました。
◆京都大賞典はビッグレースを主戦場としてきた馬が強い
1レース目は3歳以上3勝クラスの藤森S(京都10R)。臨戦過程に不安のある実績馬が多く、昇級初戦のデザートストームあたりに人気が集まるかもしれません。
2レース目は3歳以上オープンのグリーンチャンネルC(東京10R)。3歳のデュープロセスに支持が集中するでしょう。
3レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走の信越S(新潟11R)。比較の難しいメンバー構成ですが、重賞ウイナーのデアレガーロらが上位人気グループを形成しそうです。
4レース目は3歳以上GIIの京都大賞典(京都11R)。土曜12時の時点ではグローリーヴェイズに支持が集まっており、エアウィンザー、エタリオウが続いていました。
5レース目は3歳以上GIIの毎日王冠(東京11R)。こちらは土曜12時の時点だとダノンキングリーが人気の中心で、アエロリット、インディチャンプが続いています。
[伊吹式WIN5ランキング 2019年10月06日版]
1位 東京10R 10.デュープロセス
2位 東京11R 3.アエロリット
3位 京都10R 11.デザートストーム
4位 京都11R 4.エタリオウ
5位 新潟11R 11.ツーエムマイスター
【以上すべての馬を買うと1点買い】
6位 新潟11R 5.タイムトリップ
7位 新潟11R 9.デアレガーロ
8位 京都11R 9.エアウィンザー
9位 京都10R 5.テーオージーニアス
【以上すべての馬を買うと12点買い】
10位 東京11R 9.ダノンキングリー
11位 東京10R 13.イーグルバローズ
12位 新潟11R 2.アルーシャ
13位 京都11R 16.グローリーヴェイズ
14位 京都10R 4.メイショウコゴミ
【以上すべての馬を買うと144点買い】
15位 東京11R 4.インディチャンプ
16位 東京10R 9.ショーム
17位 新潟11R 6.プールヴィル
18位 新潟11R 13.ディープダイバー
19位 京都11R 1.ノーブルマーズ
20位 京都11R 6.シルヴァンシャー
21位 京都11R 11.アドマイヤジャスタ
22位 京都10R 3.バーニングペスカ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】
23位 京都10R 1.タガノアム
24位 東京11R 2.ギベオン
25位 東京10R 15.ワンダーリーデル
26位 東京10R 2.マジカルスペル
【以上すべての馬を買うと3600点買い】
4レース目の京都大賞典(京都11R)は実績馬とキャリアの浅い馬に注目したいレース。「“前年以降、かつJRA、かつGIのレース”において5着以内となった経験がない、かつ出走数が20戦以上だった馬」は2014年以降[0-0-0-29]と上位争いに食い込めていません。
また「前走の条件がGIのレースでなかった馬」も2014年以降[2-3-0-31]といまひとつ。ちなみに、3着以内となった5頭のうち4頭は、前走の距離が2000m、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が1位だった馬です。
基本的に内枠有利・外枠不利なレースでもありますし、今年はエアウィンザーやエタリオウあたりを重視すべきでしょう。
5レース目の毎日王冠(東京11R)は血統と枠順の組み合わせに面白い傾向がある一戦。「父がサンデーサイレンス系種牡馬、かつ馬番が1〜5番だった馬」は2013年以降[0-1-1-22]、「父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬、かつ馬番が7〜18番だった馬」は2013年以降[1-0-0-10]と、それぞれ苦戦していました。
また「“前年以降、かつ東京芝1600〜2000m、かつ3勝クラス以上のレース”において連対経験のない馬」は2013年以降[0-1-1-36]。コース適性を素直に評価した方が良いと思います。アエロリットやダノンキングリーを無理に嫌う必要はなさそうです。