競走馬デビュー前のサリオス。ノーザンファームにて(ユーザー提供:ヤエノムテキさん)
今年絶好調のハーツクライ産駒を特集!2回目の今回は、サウジアラビアRCを制し、2戦2勝で朝日杯FSに挑むサリオスについて、担当の森一誠助手にお話を伺いました。
(取材・文=佐々木祥恵)
これまでのハーツ産駒とは違うタイプ
――サリオスが入厩してきた時の最初の印象を教えてください。
森一誠調教助手(以下、森助手) 2歳の春に初めて入厩してきたのですけど、すごく馬格があって2歳馬っぽくないという印象でした。
――サリオスの長所はどんなところでしょう?
森助手 調教に跨った時もそうなのですが、掛かる素振りも見せず、すごく操縦性の良い馬です。それでいて速い時計を出す時には、自分から一段階上げて走る気を見せてくれます。そのあたりは走る馬特有のものがあると思います。オンとオフの切り替えができますし、人間の指示にしっかり従ってくれる馬ですね。
新馬戦ではあっという間に先頭に立ち快勝(撮影:下野雄規)
森助手 馬房の中では、人間にかまってほしいというような仕草を見せますね。ヤンチャな面はありますけど、悪さをするというわけではありません。人懐っこい馬だと思います。
――これまで堀厩舎で管理してきたハーツクライ産駒との違いはありますか?最近ではシュヴァルツリーゼやポンデザールがいますが?