前回12月8日のWIN5は850万2510円の配当で決着。単勝1番人気の支持を集めた5頭がすべて敗れたうえ、5レース中3レースを単勝オッズ10倍以上の伏兵が制し、まずまずの高額配当となりました。
もっとも、一千万円を超えるような大波乱決着にならなかったあたりは、最近のWIN5を象徴するような結果とも言えます。今年下半期(2019年07月07日以降)に発売されたWIN5は計24回となりましたが、配当が一千万円を超えたのは10月6日の1回だけ。その回も1104万5240円どまりで、数千万円〜数億円クラスの決着は出ていないのです。
ただ、プレイヤーの大半は数千万円〜数億円クラスを狙えない(=超人気薄の買い目まで手を広げる余裕がない)わけですから、比較的手頃な決着が続いている最近の流れは、歓迎すべきものかもしれません。苦しんでいる方がいるとするならば、資金力にモノを言わせて超高額配当を狙うようなスタイルのプレイヤーでしょう。実在するかどうかはともかく、その胸中に対していろいろと想像が膨らんでしまいます。
明日12月15日のWIN5は総出走頭数が79頭、総組み合わせ数が97万4848通り(土曜12時現在)。百万通りには届かなかったものの、高額配当決着となる可能性もそれなりに高そうな総組み合わせ数となりました。
◆ディセンバーSは実績だけでなく生産者にも注目
1レース目は2歳1勝クラスの寒椿賞(中京10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。
2レース目は3歳以上3勝クラスの元町S(阪神10R)。前走で2着に好走したゴータイミング・ミッキーブリランテあたりが注目を集めそうです。
3レース目は3歳以上オープンのディセンバーS(中山11R)。こちらも比較の難しいメンバー構成ですが、実績上位のセダブリランテスらが上位人気グループを形成するでしょう。
4レース目は3歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の浜松S(中京11R)。3歳のエイティーンガールあたりに支持が集まるのではないかと思います。
5レース目は2歳GIの朝日杯FS(阪神11R)。土曜12時の時点ではサリオスが断然の1番人気となっており、タイセイビジョン・レッドベルジュールが続いていました。
[伊吹式WIN5ランキング 2019年12月15日版]
1位 中京11R 8.エイティーンガール
2位 中山11R 4.サーブルオール
3位 阪神10R 2.モズダディー
4位 阪神11R 12.レッドベルジュール
5位 中京10R 13.ウーゴ
【以上すべての馬を買うと1点買い】
6位 中京10R 1.タイセイポリシー
7位 中京10R 10.ティートラップ
8位 阪神11R 6.サリオス
9位 阪神10R 8.アガラス
【以上すべての馬を買うと12点買い】
10位 中山11R 15.アストラエンブレム
11位 中京11R 5.エンゲージリング
12位 中京10R 7.オヌシナニモノ
13位 阪神11R 10.エグレムニ
14位 阪神10R 13.メイショウオーパス
【以上すべての馬を買うと144点買い】
15位 中山11R 11.セダブリランテス
16位 中京11R 10.ブリッツアウェイ
17位 中京10R 3.ヘルシャフト
18位 中京10R 2.テーオーケインズ
19位 阪神11R 8.タイセイビジョン
20位 阪神11R 3.ペールエール
21位 阪神11R 7.ウイングレイテスト
22位 阪神10R 11.ディキシーナイト
【以上すべての馬を買うと1296点買い】
23位 阪神10R 5.ウーリリ
24位 中山11R 3.ウインイクシード
25位 中山11R 2.サンリヴァル
26位 中京11R 6.ナランフレグ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】
5レース目の朝日杯FS(阪神11R)はここ3か月の実績を素直に評価したい一戦。「“同年9月21日以降、かつJRA、かつ芝1400m以上のレース”において優勝経験のない馬」は2014年以降[0-1-0-39]とあまり上位に食い込めていません。また「“JRA、かつ重賞以外のレース”において3着以下となった経験のある馬」は2014年以降[0-0-2-31]。戦績の安定感も重視すべきでしょう。さらに「前走の出走頭数が12頭以下、かつ前走の条件が“JRA、かつ1600m、かつオープンクラスのレース”以外だった馬」は2014年以降[0-0-1-36]。これらの条件をクリアしているサリオス・レッドベルジュールが有力です。
3レース目のディセンバーS(中山11R)は実績馬とノーザンファーム生産馬が強いレース。「“前年以降、かつ中央場所、かつ重賞のレース”において4着以内となった経験がない、かつ生産者がノーザンファーム以外だった馬」は2012年以降[0-0-1-41]と苦戦していました。今年のメンバー構成なら、臨戦過程にもこれといった不安要素が見当たらないアストラエンブレム・サーブルオールあたりを高く評価すべきだと思います。