▲2020年初勝利が重賞となった池添謙一騎手 (c)netkeiba.com
古豪集う日経新春杯(GII)は、明け4歳で池添謙一騎手とは初コンビだったモズベッロが制覇。4角前から徐々に進出を開始し、そのまま押し切るという鞍上の得意パターンがハマり、最後は2馬身半差の完勝。同馬の新味を引き出す結果となりました。哲三氏が「後の大舞台にも繋がる」と話す今回の勝利のポイントとは?
(構成=赤見千尋)
大舞台に繋がる“上がり34.5”の決着
日経新春杯は2番人気だったモズベッロが、2馬身半突き抜けて初重賞制覇しました。52kgという軽斤量もあると思いますが、「こんなに強かったのか…」と思わせる(池添)謙君の騎乗ぶりはさすがでしたね。
今回謙君は初コンビでしたが、狙い通り、読み通りのレースだったのではないでしょうか。モズベッロの特徴として、瞬時に切れる脚を発揮するというよりは、ある程度スピードに乗せていきつつ脚を使うタイプのように感じます。
道中は後ろ過ぎずやや前よりの位置で、ラチ沿いをずっとキープしていました。そのまま4コーナーを回る時までインを突いてもいいかなという場面ですが