![哲三の眼](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tetsuzo/200227_1.jpg)
▲モズアスコットが史上5頭目となる芝・ダート両GI制覇を達成(撮影:下野雄規)
今年最初のGI・フェブラリーSは、モズアスコットが優勝。史上5頭目となる芝・ダート両GI制覇を達成しました。今回のレースで哲三氏が注目したのは、ルメール騎手が“何もしていないこと”…?その真意とは。さらに小倉大賞典で重賞初勝利をマークした若手有望株・鮫島克駿騎手の活躍を喜びつつ、次のステップへの期待を語ります。
(構成=赤見千尋)
「大レースで強い馬に乗っている時ほど、余分なことをしない」
フェブラリーステークスは1番人気モズアスコットが、中団追走から直線突き抜けました。前走は初めてのダート挑戦で強いレースでしたが、GIの舞台でも圧巻の走りを見せてくれましたね。
今回のレースも実にクリストフ(ルメール)らしい騎乗で、傍目には簡単に乗っているように見えるかもしれません。もちろん簡単なわけはないのですが、なぜ簡単なレースに見えるのかと言えば、騎手が余分なことをしていないんです。余分な、というと語弊があるかもしれませんが、僕から見ると