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【マイラーズC】馬場・気候ともに大きく変わって注目馬は/三宅誠

  • 2020年04月24日(金) 18時00分

昨年は好天・良馬場の中1番人気ダノンプレミアムが勝利した(c)netkeiba.com


 安田記念の前哨戦マイラーズカップ。

 先週まで長らく続いた悪天候と重い馬場から一変、今週は好天が続き、良馬場での高速決着が見込まれます。気温も上がって20℃を超える予想。

 ここでは過去10年の馬場・気候成績や走破タイムを中心に、注目馬を抽出していきます。
                              
・過去10年の人気別成績
・1番人気馬【1・2・3・4】
・2番人気馬【1・1・1・7】
・3番人気馬【4・0・1・5】
・4番人気馬【1・0・1・8】
・5番人気馬【1・3・1・5】
・6番人気馬【0・2・0・8】
・7番人気〜【2・2・3・89】

・過去10年の気候
暖:4回
暑:3回
涼:2回
寒:1回

 1番人気は昨年の1勝のみ。連対率は30%だが、直近3年は馬券内を外していない。

 一方、3番人気が4勝と好成績を残しているのが特徴。

 激走馬は過去10年で9頭。11〜12年は激走馬が2頭馬券内に入ったが、直近2年は1〜5番人気での決着となっている。

〇注目ポイント

(1)京都開催となった12年以降、連対馬16頭中11頭が京都外回りのオープン・重賞で連対の実績あり。

12年 3人気 1着 シルポート(11年京都金杯、7人気1着)
   6人気 2着 ダノンシャーク(12年京都金杯、2人気2着)
13年 5人気 1着 グランプリボス(12年マイルCS、1人気2着)
14年 3人気 1着 ワールドエース(12年きさらぎ賞、1人気1着)
15年 8人気 1着 レッドアリオン(15年洛陽S、3人気1着)
   5人気 2着 サンライズメジャー(14年スワンS、4人気2着)
16年 5人気 2着 ダノンシャーク(14年マイルCS、8人気1着)
17年 2人気 1着 イスラボニータ(16年マイルCS、2人気2着)
   1人気 2着 エアスピネル(17年京都金杯、1人気1着)
18年 4人気 1着 サングレーザー(17年スワンS、2人気1着)
19年 5人気 2着 グァンチャーレ(15年シンザン記念、2人気1着)

(2)1分31〜32秒秒台での決着となった京都開催7年間(12年を除く)での連対馬14頭中8頭が芝1600m戦1分33秒以下でオープン、準オープンで勝つか重賞で3着内の実績があった。
                  タイム
13年 5人気 1着 グランプリボス  1分31秒3(安田記念2着)
   8人気 2着 サンレイレーザー 1分33秒0(清水S1着)
14年 1人気 2着 フィエロ     1分32秒8(新春S1着)
16年 5人気 2着 ダノンシャーク  1分31秒5(マイルCS1着)
17年 2人気 1着 イスラボニータ  1分33秒0(マイルCS3着)
   1人気 2着 エアスピネル   1分32秒8(京都金杯1着)
19年 1人気 1着 ダノンプレミアム 1分33秒0(サウジRC1着)
   5人気 2着 グァンチャーレ  1分32秒6(キャピタルS1着)

(3)暖〜暑での7年間(14〜19年)で
 馬券に入った21頭中14頭が暖〜酷暑で2勝以上を挙げている。

〇傾向
・京都外回りと高速決着に強い馬
・気候/暖〜酷暑での良績


■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

 独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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