昨年は不利を受けながらも3着に来たアーモンドアイ。今年は逆らえない存在か(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
逃げ馬候補
セイウンコウセイ
ダノンキングリー
ダノンスマッシュ
ミスターメロディ
展開
絶対的な逃げ馬不在のメンバー構成だけに、当日の天気や馬場などに応じて先手を取る馬は変わってきそう。引き続きCコースの馬場だと時計も速く、内外どちらも伸びる馬場なのでペースが結果に与える影響は非常に大きい。極端に速い流れになる可能性は低く、基本的にはスローペースでの競馬と考えるべきだろう。
有力馬解説
1.アーモンドアイ
展開◎ 馬場◎ コース◯
前走のヴィクトリアマイルは体調面の不安を一蹴する素晴らしい走りで、適性の高い東京でハイクオリティの競馬を見せた。今回も同条件の良馬場ならば牡馬相手にも通用可能で、昨年は不利がある中での敗戦を考えれば勝ち負けが期待できる。ここは逆らいようがない印象で、体調面さえクリアできれば負けられない一戦。
総合評価
B
2.インディチャンプ
展開◎ 馬場◯ コース◯
前走は福永騎手が見事なレース運びでの勝利で、内枠ならばなお力が発揮出来るタイプの馬。今回も先行馬が少ないメンバー構成ならば自在性のある競馬が活きそうで、高速馬場への対応も問題ない。相手の上位評価の1頭に取り上げたいところで、距離ベストのマイル路線であれば安定感抜群である。
総合評価
B
3.グランアレグリア
展開◯ 馬場◯ コース◯
前走は特殊馬場が結果的に響く敗戦で、1200mへの対応を見せたことは素直に評価できる走りであった。また、マイル路線も問題ない馬で、前走のように外を回る形がこの馬にとって最も力を出せる。緩い流れも桜花賞で経験済みなので、休み明けでもいきなりから要注意の1頭だ。
総合評価
B
4.ダノンキングリー
展開◯ 馬場◯ コース◯
前走はマイペースの先手策の割に伸び切れない敗戦で、内容自体は正直微妙と呼べる3着であった。それでもマイル路線への距離短縮はプラスで、逃げ馬少ないメンツで自在性を活かす競馬ならば一変の余地がある。勝つまでのパンチ力はないものの、2、3着ならば十分にチャンスがあるだろう。
総合評価
C
5.ダノンプレミアム
展開◯ 馬場◯ コース◯
前走のオーストラリアでのレースは残念ながら3着であったが、マイラーズCほど走れればGIでも戦える逸材。ただ、緩い流れの競馬はベストとは言えず、レーン騎手に乗り替わりもテン乗りは気になる条件。ここはやや評価を落としたい馬で、人気以上に厳しい戦いとなりそうだ。
総合評価
C
穴馬解説
6.ダノンスマッシュ
展開◯ 馬場◯ コース◯
前走は自信の◎に指名したが、結果的にレーン騎手の逃げの手が光る見事な競馬であった。今回は1600mへの距離延長となるがその点については問題なさそうで、今回も主張すれば先手策で残り目の可能性も十分にある。三浦騎手との手も合いそうで、今の馬場を活かして強気な競馬ならばあっと言わせても。
総合評価
C
以上のようにそれぞれ6頭をピックアップした上で、5段階評価で上位の馬をジャッジした。正直言って、今年の安田記念は大きな波乱まではない印象で、やはりアーモンドアイやインディチャンプ、グランアレグリアなどの上位人気組優勢のレースとなりそうである。ただし、人気馬の中でも危ない馬もいるので、その辺りは明確にした上で馬券から外して穴馬2〜3頭を絡めて美味しい配当をゲットしたいと考えている。今週は当日の雨予報が気にはなるが、大雨さえ降らなければ高速馬場でスローの上がり勝負となりそうなだけに買うべき馬とそうでない馬が分かりやすい。今週も上記に取り上げた中で最も狙い目の◎から最終的な予想を公開する予定なので、ぜひ期待して頂きたい。
■プロフィール
倉本匠馬(くらもとたくま)
インターネットメディア(ブログ・Twitter)などで競馬予想家アドマイヤ君として自らの予想術を駆使して、多数の読者・フォロワーを集める。無料・有料メールマガジンでの予想配信も行う。
【経歴】
2013年 マイナビ主催の競馬予想登竜門で優勝し、競馬予想GP公認プロとしてデビュー
2014年 倉本匠馬に改名。重賞レースで年間約140%の回収率をたたき出す
2015年 ほぼ4年に渡り競馬予想GPにて中央競馬予想家2位を継続。(2017年現在も)また、重賞レースで年間116.6%、GIレースでは232%の回収率を計上。
2016年 e-SHINBUNにおいて『fourmarks~新星競馬予想家の多角分析~倉本匠馬produce』の新聞販売開始。
【予想を主としてるファクター】
展開予想
→Vポジションという理論を使い、そのレースの中で最も恵まれるポジションを割り出し、勝ち馬を見つけ出す。
Vポジションとは
『その競馬場のコース形態や距離、当日の馬場状態、メンバーなどを考慮した上で、勝つ可能性が高い位置取りのこと』です。各レースの逃げ馬から最後方までの馬の並びやペースなどを予測し、そこから一番有利に働く馬のポジションを導き出し、勝ち馬を見つけ出す理論。