4歳馬の降級が無くなった影響はあるのか?
エプソムCといえば、毎年「4歳馬が強い」という話を書いていた。
昨年の本欄で09〜18年のデータを紹介したので繰り返すのは止めておくが、この10年間で4歳馬の成績は[7-5-2-18] 、勝率21.9%・複勝率43.8%、回収率は単87%・複91%だった。
ところが昨年から、4歳馬の降級が無くなった。昨年の本欄では出走予定の4歳馬がともに収得賞金3200万円以下、つまり前年までなら準オープンに降級している馬のため、前年までのような4歳馬優位にはならないかもしれない、もしその仮定が正しいとしたら5歳馬が有利になるのでは、というようなことを書いた。
余計なことを書くとだいたい裏目になるもので、昨年のエプソムCはレイエンダ・サラキアの4歳馬ワンツー(しかも4歳馬は2頭しか出走していなかった)。降級廃止を考慮しなければ簡単に当たっていたということになる。
とはいえ2018年までだったら準オープンになっていた馬に同様の期待をかけ続けていいものなのか。そこで改めて2019年の夏競馬・古馬平地オープン(39レース)における年齢別成績を振り返ってみると以下のようになる。
4歳馬については「2018年まででもオープンだった馬」と「2018年までなら準オープンだった馬」が混じっているわけだが、それでも勝率・複勝率で5歳馬を上回っており、制度変更の影響を気にしすぎる必要はなかったようだ。もちろん4歳馬ならなんでもいいというわけではないが、今年のエプソムCは4歳馬重視に戻って予想してみようと思う。