今年のジャパンCも牝馬が台頭するレースになる可能性が高い
ジャパンCは「世界に通用する馬づくり」をスローガンに1981年に創設されたレースです。その創設当初は外国馬が圧倒的優勢でしたが、1998年からは形勢一変して日本馬が優勢となり、そして2009年にウオッカが日本の牝馬として初優勝して以降は牝馬の活躍が顕著となっている…という大まかな流れとなっています。
近11年で牡馬が1位入線したのは4頭ですが、その内3頭はレース上がり3Fが35秒以上のレースで、4頭全てが自身上がりは34.5秒以上。
近11年で牝馬が1位入線したのは7頭ですが、その内5頭はレース上がり3Fが34秒台のレースで、6頭が自身上がりは34.1秒以下。
そもそも昨今の競馬シーンにおいて、牝馬がこれだけ活躍できるようになった理由については、netkeiba Books+『
強い牝馬はナゼ増えた?』でも特集されており、繊細な牝馬が本来の力を発揮できるようになった「育成技術の発達」や「医療技術の進歩」などが挙げられていますが、特にこのジャパンCで牝馬の活躍が際立つ点については、馬場技術向上などにより牝馬のキレが活きやすい土壌となっている背景も見逃せません。
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