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2020年もいよいよあと1週 最後の最後に一発あるか!?

  • 2020年12月22日(火) 18時01分
先週の土曜日は中京に参戦し、5鞍に騎乗した小牧騎手。残念ながら勝ち星は挙げられませんでしたが、多くの馬で次に向けた手応えを得られたようで、「乗り応えがあったわ」と充実感たっぷりに振り返ってくれました。さて、2020年もいよいよあと1週。小牧騎手いわく、「最後まで全力で!」。最後の最後に一発あるか!?(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

3着に終わったキクノクライフ……絶対にもっと弾けるはず!



──先週は土曜日の中京で5鞍に騎乗。1R(2歳未勝利・ダ1800m)のキクノクライフは1番人気でしたね(3着)。

小牧 すごく期待してたんやけどなぁ。前回は逃げて、最後にちょっと失速してしまったので、今回は外枠やったし、揉まれない位置でジックリ乗っていこうと思ってね。自信を持って乗っていったし、思った通りの騎乗はできたんやけど、4コーナーの手前あたりから手応えがあやしくなって。なんでやろう……今回、調教もものすごくよかったんですわ。

──坂路でいい時計が出ていましたね。動きも力強かったですし。

小牧 うん。距離かなぁ。そういう感じでしょ、止まり方が。

──そうですね。初戦も2戦目も、抜群の手応えで直線に向いてますし。

小牧 そうやねん。この馬はね、すごく反応がいいんですよ。追って追って動かすタイプの馬じゃないねん。だから、もうちょっと距離を短くしたら、弾けるんちゃうかなと思う。先生(吉田直弘調教師)にも言うてみようと思ってます。年明けには小倉もあるしね。1700mあたりを使ってもらえたら、いい競馬ができそうな気がするわ。絶対にもっと走れる馬やし、僕が感じている強さをまだまだ諦めてへん。強い競馬ができるはずやと思ってる。そういえば、セレッソフレイムも今回は弾けんかったなぁ(10R・中京2歳S・芝1200m)。

──外からいかにも伸びてきそうな感じでしたけどね。

小牧 うん。外が伸びる馬場やったし、4コーナーから気合いを入れて、「よし!」と思いながら追い出したんやけどね。最近はテンにあんまり行かなくなったし、前回の終いは一番時計で上がってきたでしょう。だから今回も終いに懸けて乗ったんやけど…。なぜか伸びなかったです。なんとも言えんね。

──3R(3歳上1勝クラス・ダ1200m)のフレッシュステージは、8カ月ぶりのレースで13着でしたが、いかにも次は変わってきそうな走りに見えました。

小牧 そうやね。思ったよりすんなりついて行けて。あれだけついて行けたのは初めてかもしれない。

──そうですね。道中の行きっぷりがすごくよかったです。

小牧 そう、ホンマによかった。もうちょっとジックリ乗ったほうがいいんかな。なんせ8カ月ぶりやったし、デビュー戦からずっと乗っている馬やからね。次はもっといいところを見せたいと思ってます。7R(2歳未勝利・芝2000m)のニホンピロコールは、やっぱり芝のほうがいいなと思った。ただ、もう少し積極的に乗っていけばよかったね。レース後はほとんど息が乱れてなくて、「ふぅ」とも言ってなかったわ。

──直線もパタッと止まったわけではないですもんね。まだ余力がある?

小牧 そうやねん。もっとやれると思うんやけどなぁ。今回はね、結果的に人気している馬を気にして乗りすぎた。

──菅原明良騎手のタスマンハイウェイ(2番人気)ですか?

小牧 そうそう。ちょっと意識して乗りすぎたね。次は積極策でいきますわ。

──人気馬を意識してレースを組み立てたということは、それだけ期待しているということですよね。

小牧 そう、ニホンピロコールにはホンマに期待してるねん。先週は、関東馬にも久々に乗せてもらったわ。

──久保田貴士厩舎のハローキャンディ(9R・3歳上1勝クラス・芝2200m・10着)ですね。

小牧 うん。久保田先生には、たまに乗せてもらってるんですわ。何年か前には、新潟で勝たせてもらったこともあるしね(2016年5月1日・新潟8R・ケンベストカフェ)。ハローキャンディもすごくいい馬だけど、今回は距離がちょっと長かったね。

──2000m以上を走るのは初めてでしたね。

小牧 そう。日曜日のレースにも登録してたんやけど、入らんかったから。で、「土曜日、53キロでも乗れるか?」って連絡をもらって、頑張って乗ったんですけどね。乗りやすいし、乗り味自体がすごくいい馬。今回は距離と馬場が合わんかったけど、良馬場で1800mくらいだったら絶対に走るわ。日曜日は、ほかにも乗る予定だった馬が出られんようになって、それで乗り馬がいなくなってしまった。そのぶん、土曜日は久しぶりに5頭も乗ってね。やっぱり5頭くらい乗っておかんとアカンなと思った。乗り応えがあったわ。

──さて、早いもので2020年の競馬も残り1週となりました。

小牧 うん。2場開催やから頭数は厳しいかもしれんけど、タガノウィリアムは楽しみや。1頭、2頭でもいいから、なんとか土日とも乗りたいね。最後まで全力で乗ってくるので、今週も応援してください!
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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