▲師匠の高橋康之厩舎と永島騎手 (撮影:山中博喜)
今年の新人騎手を、履歴書風のインタビューでご紹介する「わたしの履歴書」。先週末に無事デビューを果たし、小沢大仁騎手(栗東・松永昌博厩舎)と永野猛蔵騎手(美浦・伊藤圭三厩舎)が見事初騎乗初勝利! 2名が初騎乗初勝利を挙げた期は、40年ぶりのことだそうです。
さて、第2回に登場するのは永島まなみ騎手(栗東・高橋康之厩舎)。父は、地方競馬で通算2000勝以上を挙げた永島太郎元騎手(現調教師、園田・姫路所属)です。園田競馬場で生まれ育ち、幼い頃は絵を描く時に父の勝負服を描いていたほど、競馬は身近な存在でした。
そして、ともに父親が園田でジョッキーをしていた、岩田望来騎手の“ある姿”を見たことがきっかけで乗馬を習い始めます。厩舎実習開始に合わせて永島騎手のために海外から木馬を購入したという、師匠のコメントと併せてどうぞ。
(取材・構成:大恵陽子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
【出身地】
兵庫県尼崎市です。
【経歴】
園田競馬場に住んでいたので、小さい頃から園田競馬場のレースはよく見ていました。とにかく馬が速くて、「すごいなー」と思っていました。小さい頃、人物の絵を描く時にはよく父の勝負服を着せて書いていました。
(※地方競馬では騎手ごとに勝負服の柄が決まっています)
【運動歴・乗馬歴】
水泳を3歳くらいから、ピアノを小学1年生から習っていました。2つとも小学5年生で辞めて、阪神競馬場の少年団で乗馬を習い始めました。
岩田康誠騎手が元々、園田で騎乗されていたつながりで、岩田望来騎手(息子)が栗東の乗馬苑で騎乗されている姿を見ることがあり、その時に「私も習いたいな」と思いました。「ジョッキーになりたい」とはずっと思っていて、自分から親に「習いたい」と言いました。
少年団は、最初はドキドキだったんですけど、少しずつ乗れるようになってきて、同期には女の子たちも多くて、毎日行くのが楽しかったです。
【志望動機】
父が騎手をしていて、その姿を見てカッコイイと思ったのが一番のきっかけです。
▲園田の名手・永島太郎元騎手(現調教師) (撮影:大恵陽子)
【趣味・特技】
料理をするのが好きです。得意料理ですか? 王道になってしまうんですけど、ハンバーグや唐揚げが…得意というわけではないんですけど(笑)、よく作っていました。唐揚げにはニンニクをがっつり効かせる方です!
特技は水泳で、平泳ぎが一番得意です。
【所属先】
高橋康之厩舎
【所属先の紹介】
高橋調教師はすごく優しくて、どのことに関しても熱心に教えてくださいます。厩舎には女性のスタッフさんもいらっしゃるんですけど、みなさんとても優しくしてくださって心強い存在です。
【兄弟子】
いませんが、いろいろなジョッキーがアドバイスをくださいます。
藤田菜七子騎手には競馬学校時代の短期研修でお世話になり、3年生になってからも模擬レースで一緒に騎乗していただいたり、いろいろアドバイスをいただいています。
▲「藤田菜七子騎手にもアドバイスをいただいています」と永島騎手 (撮影:山中博喜)
【自己PR】
4kg減もあるので積極的な競馬を心がけ、ファンの方々や関係者の方々から信頼されるよう1鞍1鞍大切に騎乗し、たくさん勝利できる騎手になれるように頑張ります。デビューに向けて少し緊張しているのですが、それ以上に楽しみな気持ちと、がんばろう! という気持ちの方が強いです。
(※取材日はデビュー前の2月25日です)
【本人希望記入欄】
先生や厩舎スタッフの方々へ
まだまだ騎乗技術も未熟なので、小さなことでもいろいろアドバイスいただきたいと思っています。
家族へ
今までサポートして支えてくれた分、恩返しできるようがんばりたいです。
▲「4kg減もあるので積極的な競馬で頑張ります」 (撮影:山中博喜)
【師匠からの推薦文】
下半身がしっかりしているので、その分しっかり馬も制御できるかなと思います。見た目は穏やかですけど、内に強い意志を持っているな、ということが見受けられます。基本的なことしか私は答えていないので、これから乗りながら彼女が自分のスタイルを確立していったらいいなと思います。