新記録に世界No.1決定戦 ますます勢いづく地方競馬
今年のばんえい記念は豪華メンバーが勢揃い
いやぁ、高知競馬の売上げがスゴイことになっていますね。
17日に行われた黒船賞の売り上げが6億4180万8500円に達し、1レースのレコードを更新しました。従来の記録は、ハルウララが武豊騎手を背に出走した2004年3月22日の第10レースでマークされた5億1162万5900円。それを約1億3000万円も上回ったのです。
しかも、“あのレース”ではハルウララの単勝馬券が1億2175万円(総売上げの約24%)も売れました。勝つはずのない(?)同馬の馬券がジャンジャン売れたおかげで、勝つ見込みのある馬の馬券も「当たればふつうよりオイシイ配当になる」と考えたファンが大量に購入したため、単勝馬券は総売上げの約56%に及ぶ2億8600万円あまりも売れたとのこと。日本競馬史上、まさしく空前絶後の売れ方をしたレースだったのです。
それがこれまでのレコードだった高知競馬は、ようやく“まともな”新記録を打ち立てることができました。もしここに至るまでに競馬が廃止されていたら、“あのレース”の記録が“永遠のもの”になっちゃったわけで、そうならなくてよかったですね。
さてさて、この勢いで売れてほしいのが、21日のばんえい記念。毎度毎度言っていることですが、世界で1つだけのばんえい競馬で最高峰のレース。つまり、世界ナンバーワン決定戦なのであります。
今年はフルゲートの10頭立てで行われることになりました。その中で、これまでばんえい記念を3度制したオレノココロと、その同世代のライバルでばんえい記念は未勝利のコウシュハウンカイ、ソウクンボーイの3頭が、この一戦を最後に現役を退きます。
これらに加え、おととしの優勝馬センゴクエースや、去年のレースでは1番人気に推されたホクショウマサル、今季後半の高重量戦で好成績をあげてきたメジロゴーリキ、目下3連勝と絶好調のキタノユウジロウなども参戦。近来まれに見ると言っても言い過ぎではないほどのメンバーが勢揃いしました。
21日の帯広の天気予報はあいにくの雪。今回のばんえい記念は、ソリが滑りやすい軽馬場になりそうです。これは、力の要る馬場だとゴール前の詰めが甘くなってしまうコウシュハウンカイや、2度目の挑戦となるホクショウマサル、1995年のフクイチ以来26年ぶりの6歳馬による優勝を目指すキタノユウジロウにとっては有利な材料と言えるでしょう。
逆に、ちょっと早めに行こうとすると時々第2障害越えに手こずることがあるオレノココロや、高重量戦で地力を示してきたメジロゴーリキなどには厳しい流れになるかもしれません。
いろいろ考えると馬券的にも妙味のあるレース。ぜひ21日は、馬券を買ってばんえい記念の熱戦をお楽しみください。全馬が無事にゴールインできるよう、最後までの応援もお忘れなく!!