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今週はキーフラッシュがスタンバイ「必死に頑張りますわ!」

  • 2021年04月20日(火) 18時01分
先週は、「1頭でも乗りに行く!」と楽しみにしていたハローキャンディは残念ながら除外になってしまいましたが、新潟→阪神と移動しながら、4鞍に騎乗した小牧騎手。そのうちの1頭、イチザティアラについては、「6歳やけど、馬がよくなっている」と次走への希望をのぞかせました。今週は、日曜日の阪神にキーフラッシュがスタンバイ。はたして小牧騎手が思い描く勝利へのカギとは!?(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

キーフラッシュに秘策あり!? 馬に負けないように頑張る!


──先週ここで取り上げたハローキャンディですが、除外になってしまいましたね。

小牧 ねぇ。楽しみにしていたから残念でした。でも、久保田先生がもう1頭頼んでくれていたから(4月17日・新潟2R・3歳未勝利・ノーブルアリーナ10番人気9着)、休みにならずに済みました。ハローキャンディは、次は東京になるのかな。そうしたら乗れんけど、またタイミングが合えば乗せてもらいたいね。

──さて、今週はこんな質問から。「日曜日の阪神8Rのイチザティアラですが、今までダートのレースがほとんどでしたが、今回は芝の長距離レースに出走しました。厩舎の意図するところがあったのでしょうか?」。

小牧 頭数も少なかったし、一度使ってみようかということだったんじゃないかな。僕にとってもあの距離は未知やったから、とにかく1頭でも多く負かそうと思って乗ってたんやけどね。もう6歳やけど、久々に乗ったら馬はよくなっている。やっぱりダートの1400mあたりがいいのかなぁという印象やね。

──今週はキーフラッシュが日曜日(阪神10R・灘S)に入ってますね。前走のあとは、もう少し当たりをきつくしようと思っているとおっしゃっていましたね。

小牧 うん。ハミをしっかり取らせて、もうちょっと早めに動いてもいいかなと思ってる。直線で盛り返してくるにしても、どうしても4コーナーで下がってしまうからね。そのあたりを考えながら乗ってこようと思ってます。あとは外枠がいいね。なんせ一番は、人間が馬に負けんように。チャンスのある馬やから、必死に頑張りますわ。ほかでは、今週かどうかはわからんけど、未勝利のボムブラストも近々使うんちゃうかな。

──前走で初めてダートを使って、「ダートなら変わってくるかもしれない」とおっしゃっていた馬ですね。

小牧 そうそう。前走は初めてのダートで6着やったけど、あの馬もおもしろいと思う。

──では、続いての質問です。「息子さんのJRA障害騎手への挑戦、応援します!ところで「加矢太」さんの名前の由来は何でしょう? なかなかない名前なので気になっています」。

小牧 由来は……嫁さんが字画とかを調べて決めたんやと思う。

──漢字の組み合わせなどに意味がありそうな気がするのですが。

小牧 いや、それはないと思うよ。専門の人に調べてもらって、いくつか挙げてもらった候補のなかに、たまたま「太」の字が入っていた名前があって。それで「いい名前やね」ということで、加矢太に決めたんちゃうかな。

──続いては、「女性ジョッキーの活躍が話題になっていますね。園田でも初めて女性ジョッキーがデビューしましたが、騎手という仕事において、男性より女性のほうが勝っていると思う部分があれば教えてください」という質問です。

小牧 ん〜、どうなんやろうね。女性になったことがないからわからんね(苦笑)。それに、男性とか女性とかに関わらず、ジョッキーはそれぞれの感性で乗るから。でも、やっぱり当たりは優しくて、柔らかいんやろうなとは思うよ。園田でデビューしたのは、新子(雅司調教師)さんのところの子(佐々木世麗騎手)でしょ?

──そうです。笹田先生の息子さんである笹田知宏騎手が兄弟子になるんですよね。それにしても、今まで園田には女性ジョッキーがいなかったというのがちょっと意外でした。地方では、昔から女性ジョッキーが活躍していたイメージがあるので。

小牧 うん、園田にはいなかったね。でも、確かに昔から女性ジョッキーはけっこういて、学校時代(地方競馬教養センター)にも3〜4人いたよ。なかでも、船橋に行った稲川由紀子さんは最初から本当に上手でねぇ。デビューしてからも活躍したんじゃなかったかな。

──約6年間の現役生活で、898戦76勝という記録が残っています。

小牧 ああ、やっぱり乗れてたんやね。割と早くに辞めてしまったけど、頑張っていたのはよう覚えてるよ。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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