覚悟をもってこの問題に対処してほしい
今回はまず、あのことから書かなければいけないでしょうね。そう、ばんえい競馬で起きたあの事件です。
今さら書かなくてもみなさんご承知でしょうが、私は“ばんえいファン”です。だから“ひいき目の物言い”しかできないと思われても致し方ありません。
まず、今回のことはあってはならないことです。今、“彼”は、自分がやってしまったことの重大さを痛感していると思います。
重要なのはこの先どうすればいいか、です。ネット上では、「ばんえいを廃止しろ」という意見が出ています。
とはいえ、廃止か存続か、0にするか100のままで行くかを“即決しろ”というのは、いかがなものでしょうか?
0にしてしまえば、廃止を唱える方々の“溜飲を下げる”ことになるでしょう。100のままにしておけば、その方々の“火に油を注ぐ”に違いありません。
0か100かで決めるのは、極論すればとても簡単です。でも、その間を取ることはできないのでしょうか?
事ここに至ってしまったからには、存続に関して、万人に納得してもらうのは難しいと思います。
今こそ、その場しのぎの対応で済ませるのではなく、何がダメなのか、ダメなことをやってしまった場合にどう処分するか、さまざまな議論を積み重ねて明確なルールを決め、それを公に提示するべきでしょう。
それでも、とにかく廃止、という方がいらっしゃるかもしれません。その意見が大勢を占めたら、後は...。
ばんえい競馬の主催者と関係者は、そのくらいの覚悟を持って今の状況に対処しなければいけない、と思います。私が祈るのは、その上での、ばんえい競馬の存続です。
さて、ここからは気分を変えてお読みいただければ幸いです。
先週のコラムに書いたとおり、皐月賞は競馬場で実況を収録しました。
双眼鏡を使って喋るのがまる1年ぶりだったので、“カン”を取り戻そうと、第1レースから“練習”を開始。途中、1レース休んだだけで、皐月賞まで計10レースを実況しました。
そうしたら、思いもしなかったようなことが。なんと、右手首の腱鞘炎が悪化しちゃったのです!
親指の付け根付近に強い痛みを感る“ドケルバン病”と言われるもので、パソコンやスマホの使いすぎが原因とのこと。もともと先週末あたりに兆しを感じていました。それが、皐月賞から2日くらい経って“重症化”。久々に双眼鏡を持って10レースも喋った(その間、主に右手で双眼鏡を支えることが多かった)のが影響したとしか思えません。
1年のブランクがそんなところに現われるとは!「それほどヤワな身体だったのか」という話でもありますけどね(涙)。