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【青葉賞予想】レベルの高かった共同通信杯での末脚を素直に信頼

  • 2021年04月30日(金) 18時00分

ラストとなる今年は「青葉賞→日本ダービー」ローテで結果を出したい


 「青葉賞2400m→日本ダービー2400m」は藤沢和雄調教師の専売特許のような日程。ここまで青葉賞の成績は、重賞になる以前のオープン特別当時を含めると【4-3-2-13】。1着、2着した7頭はみんな日本ダービーに出走して【0-2-0-5】の成績が残る。

 日本ダービーは2017年にレイデオロ(C.ルメール)で制しているが、青葉賞からの挑戦ではなかった。藤沢和師は来年の2月で引退する。キングストンボーイ(父ドゥラメンテ)では、「青葉賞→日本ダービー」の日程で結果を出したい。

 父ドゥラメンテも、その父キングカメハメハも日本ダービー馬。キングストンボーイの3歳上の半兄エポカドーロ(父オルフェーヴル)は、7番人気の皐月賞を制し、4番人気の日本ダービー2着。

 前回4着した共同通信杯の勝ち馬エフフォーリアは、皐月賞を制した。キングストンボーイと同タイムで2着だったヴィクティファルスは、スプリングSを勝っている。同じく同タイム3着のシャフリヤールは毎日杯を勝った。5着のステラヴェローチェは皐月賞を3着している。共同通信杯の出走馬レベルは高い。

 キングストンボーイはダッシュもう一歩で置かれたため、直線は内ラチ沿いに突っ込んで2-3着馬と同じ1分48秒0。巧みなコース取りだったとはいえ、上がり3ハロン「33秒3」は、勝ったエフフォーリアを上回る最速だった。入念に乗って再鍛錬に成功。距離2400mはベストではないかもしれないが、折り合い十分なので守備範囲だろう。

 強敵の1頭になるノースブリッジ(父モーリス)のファミリーは、

▽母アメージングムーン(2010)
 ・ノースブリッジ(2018)
▽2代母ビッグテンビー(1998)
▽3代母モガミヒメ(1992)
 ▽ゼフィランサス(2008)
 ・ディープボンド(2017)

 という血統背景になる。日曜の天皇賞(春)に出走する人気のディープボンドは、ノースブリッジの母アメージングムーンとイトコの間柄になる。

 モガミヒメの3代母クリヒデ(父クリノハナ) は、当時3200mだった1962年の天皇賞(秋)の勝ち馬になる。前日に一族のノースブリッジが2400mで快走すると、天皇賞(春)のディープボンドに勢いがつくことになる。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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