意識するべきなのは○○組
オークスにおける桜花賞組には意外性が期待できない、というところから話を始めたい。過去10年の前走桜花賞組は[7-4-5-63]なのだが、うち桜花賞で3着以内だった馬が[6-3-4-12]で好走馬のほとんどを占めている。
桜花賞4着以下からオークスで馬券に絡んだのは3頭のみ。そのうちアドマイヤミヤビは桜花賞2番人気でオークスでも2番人気。ルージュバックは桜花賞1番人気でオークスでも1番人気。桜花賞4番人気10着→オークス9番人気1着のメイショウマンボが唯一意外性のある馬ということになるだろうか。
今年は桜花賞2番人気2着馬(サトノレイナス)がダービーへ向かい、桜花賞3番人気馬(メイケイエール)が回避なのでますます選択肢が限られる。サトノレイナスがいないぶん桜花賞4番人気4着のアカイトリノムスメを「アリ」とする余地はあるが、ナシとするなら「桜花賞1〜3着or1〜3番人気」に該当する馬はソダシとファインルージュだけだ。
参考までに、オークスに「桜花賞1〜3着or桜花賞1〜3番人気」に該当する馬が2頭しか出走しなかったケースは過去10年で2回。
2011年オークスは該当馬がホエールキャプチャ3着とマルセリーナ4着。勝ったのは忘れな草賞勝ちのエリンコートで、2着はフローラS3着のピュアブリーゼ。
2016年はシンハライト1着とアットザシーサイド11着。2着はフローラS勝ちのチェッキーノで、3着はフローラS5着のビッシュだった。
さらに遡ると2005年にシーザリオ1着、エアメサイア2着のワンツーがあるが、このときの3着はフローラS勝ちのディアデラノビア。
それより前となると1994年、1986〜89年も該当するが、当時はいまとはトライアルの使い方が違う(桜花賞のあとにオークストライアルを使う馬も多かった)ので参考にはならない。
たった3年の例で恐縮だが、桜花賞組の層が薄い分を補うのは桜花賞大敗馬や桜花賞で人気薄だった馬ではなく、フローラS組や忘れな草賞組であるという傾向が出ている。例えばソダシから入る場合でも、ヒモに非桜花賞組を多く入れることを意識する必要がありそうだ。