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「なんせ今ね、人間が絶好調!」小牧騎手が語る充実ぶり

  • 2021年05月25日(火) 18時01分
先週は日曜日の中京で3頭に騎乗。「思った以上に頑張ってくれた」というエグゼクティブリリ、「慣れてくればオープンでも十分通用」というクリノドラゴンについて、レースを振り返ってくれました。とにかく「人間が絶好調!」という小牧騎手。現在の心境と、その充実ぶりを語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

やり甲斐を感じながら、楽しく集中して乗れてるわ


──先週は日曜日の中京で3鞍に騎乗。3頭ともテン乗りでしたが、どんな印象を受けましたか?

小牧 1Rのエグゼクティブリリ(3歳未勝利・ダ1200m・13番人気6着)は、出遅れてしまったのもあるけど、ひとつでも上の着順に…と思いながら、じっくり乗りました。

──スタート後、一気に内に進路を切り替えましたね。

小牧 うん。ひとつでも上に持ってくるには、できるだけ距離のロスがないほうがいいからね。なんせ、せこく乗ろうと(笑)。じっくり行ったぶん、直線は思ったより伸びてくれたわ。頑張ってくれたと思う。これまで中央のダートは1400mを使っていたけど、1200mがいいのかもしれんね。

──10Rのクリノドラゴン(鳳雛S・ダ1800m・8番人気6着)も、直線の脚は見どころがありました。

小牧 うん、いい脚やった。前走は楽勝やったけど(武豊騎手騎乗で3歳未勝利戦を6馬身差圧勝)、今回は速い馬が多かったし、時計的にオープンではどうかな、ちょっとしんどいかなと思いながら乗っていたけど、うまくタメられたぶん、直線はきましたわ。いい走りだったし、慣れてくれば十分通用するんちゃうかなと思った。なんせ今ね、人間の調子がいいわ。

──小牧さんご自身の調子ですか?

小牧 そうそう。1頭1頭、本当に集中して乗れているし、その馬にとっていい競馬ができているなと思う。

──エグゼクティブリリにしても、中央では10着、11着、13着からの6着ですものね。

小牧 もちろん、馬が頑張ってくれたのが一番やけどね。もっと数を乗りたい気持ちはあるけど、できるだけ長く乗るためには、今のペースも悪くないなと思ったり。とにかく1鞍1鞍、なんとか上の着順に持ってこようと必死やけど、やり甲斐を感じながら楽しく乗れてるよ。調教も、水・木・金としっかり乗ってるしね。そういえば、先週は土曜日も調教に乗ってたよ。

──そうでしたか。

小牧 うん。僕のほうから「調教に乗りたい」と笹田先生にお願いして、2頭乗ってきましたわ。やっぱり体を動かしておかなと思ってね。

──では、最後に質問をひとつ。「小牧騎手とキーフラッシュのコンビを応援しています。4コーナーの手前でいったん手応えが悪くなり、直線で盛り返すという競馬が続いていて、ひょっとしたら賢い馬なのかなと思ったりしていますが、調教や返し馬など、レース以外のときにはどんな性格の馬なのですか?」。

小牧 けっこう激しいタイプやねん、あの馬。昔から、レースのあとは厩務員さんにも触らせへんねんて。だからちょくちょく放牧に出して、リフレッシュさせてるらしいわ。

──なるほど。こまめなリフレッシュが有効なタイプ。

小牧 そうなんやろうね。僕が乗り始めた頃は、パドックでもすごくおとなしかったのに、最近はうるさくなってきた。

──うるさいくらいのときのほうが走るという馬もいますが、キーフラッシュにとってはいい傾向?

小牧 どうなんやろう…。まぁ落ち着いていたほうがいいんやけどね、ホントは。でも、落ち着いているときもうるさいときも、レースでは同じように頑張ってくれるから。

──調教のときのキーフラッシュは、どんなタイプですか?

小牧 突かれたりしても、それほど行かないタイプ。追わんかったら、なんせ動かん(笑)。ズルいというか、確かに賢いのかもしれんね。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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