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【クイーンS予想】函館開催で小回り適性が鍵に!出走予定馬の仕上がりをチェック!

  • 2021年07月28日(水) 18時00分

スピードの持続力を感じさせるいい動きを見せたのは?


 先週のアイビスSD。重賞捜査網でも評価を下げたライオンボスでしたが、結果は2着。参考にしてくださった方にはご迷惑をおかけして、申し訳なく思っています。ただ、実際に調教パターンは好走時とは微妙に違っていて、根拠ある評価下げだったので、個人的には納得しています。思い切った評価ができるからこそ、的中できる馬券もありますし、そういった意味ではトータルでプラスになるような予想ができるように努めていきたいと思います。

 今週の平地重賞はクイーンS。函館芝1800mで行われるという部分にポイントがあると思いますが、これに関してはウマい馬券にて。ここでは1週前追い切りを栗東で行った馬を取り上げて解説しておきたいと思います。

【クイーンS/シゲルピンクダイヤ】

 7月7日にワコーFから栗東へ入厩。7月14日の坂路では、2F24.6秒、1F11.9秒とこの馬らしい、ラストがしっかりしたラップを踏むことができました。そして、21日の1週前追い切りはCWで単走。トレセンニュースでは、ライブで観た感覚をお伝えしましたが、VTRであらためて確認すると、ちょっと内にもたれ気味なのかなというところはありました。

 最終追い切りは函館で行っていると思いますが、そこでどんな動きを見せるか。もしウッドチップ馬場で追い切るようなら、かなり小回りですから、そこでどのようなコーナリングをしているか、このあたりが小回りに対する適性ということにもなりそうです。あとは中10週で追い切りの本数がやや少ない点も気にはなります。

調教Gメン研究所

追い切り本数が少ない点が気になるシゲルピンクダイヤ(7月21日撮影)


【クイーンS/シャムロックヒル】

 7月14日のCWでの2週前追い切りはライブで確認。新馬に先行する形だったこともあり、最後まで楽な手応えでしたが、前受けした時の渋太さはレースでの走りと全く同じ。1週前追い切りはCWで単走、これは調教VTRでの確認でしたが、スピードの持続力という意味では、いい走りができていたと思います。

 佐々木晶三調教師からは「1週前にしっかりと負荷をかける」と聞いていたので、最終追い切りは現地でサラッとになるはず。もちろん、ここでの立ち回りがレースでのコーナリングに表れると思うので、そのあたりの動きはしっかり確認したいところ。ですから、たとえ最終追いの時計が遅くなったとしても、それに関しては、全く気になりません。

調教Gメン研究所

1週前追い切りの段階でいい動きができているシャムロックヒル(7月21日撮影)


【関越S/ジュンライトボルト】

 netkeiba.comの予想オッズでは単勝1番人気(7月28日午前時点)。2勝クラス、3勝クラスを連勝しているという点で人気を集めているのかなとは思います。調教内容は充実していて、7月4日にCWでの15-15を開始して、その後も坂路とCWを併用。1週前追い切りはCWでの3頭併せ、一番後ろから追いかけて、きっちり追いつく内容でした。

 強い負荷はそこまでで、最終追い切りはDP。後ろにミスフィガロがいる状況でしたが、併せ馬というよりも単走で気分よく。時計は6F82.4〜5F66.6〜4F51.2〜3F36.8〜1F11.7秒ですが、すごくゆったりと走っていたにしては、きっちり時計が出たなあという感じ。このあたりが好調を示しているように思います。ただ、最終追い切りDPでは2勝クラス7着や春待月賞4着など結果が出ていません。気になるとすれば、この客観的な部分だけでしょう。

調教Gメン研究所

好調がうかがえる動きも追い切り場所が気になるジュンライトボルト(写真手前、7月28日撮影)


【関越S/フランツ】

 昨年の関越Sは8着。この時の最終追い切りが坂路で2F目12.5秒、3F目12.6秒、4F目13.3秒と後半は失速していく形。2F目12秒台は音無秀孝厩舎として、決して悪くないラップの踏み方ですが、この馬に関しては、このラップで結果が出ていない現状。ちなみに2走前2着時の最終追いは坂路で2F目以降が13.1秒、12.4秒、12.9秒と減速の小さな形でした。

 それが今回の最終追い切りは坂路で2F目以降が13.7秒、12.7秒、12.5秒。最終追いが坂路で4F目最速を踏んだのは過去1走しかなく、それが勝った春日特別。この時も3F目以降が12.9秒、12.8秒で4F目最速でしたし、ひょっとしたら前走初めてマイルを使ったことで、ラップの踏み方が良くなったのかもしれません。

調教Gメン研究所

きちんと4F目最速を踏めているフランツ(7月27日撮影)


【関越S/ロードマイウェイ】

 一昨年に5連勝で重賞制覇。その後、個人的には金鯱賞の調教内容は冴えず凡走したと思っています。以降、まれに好走、その他は凡走というパターンを繰り返しています。直近の好走といってよい大阪城Sは最終追い切りがCWでしたが、今回はそのパターンで仕上げてきました。

 ただ、全体の追い切り本数としては3本。中9週というレース間隔を思えば、少ない本数だと思います。ちなみに中7週で2着したキャピタルSは6本の追い切り。最終追い切りの馬場は好走時に変更されていますが、本数が少ない点は気になります。

調教Gメン研究所

好走パターンでも追い切り本数が気になるロードマイウェイ(7月20日撮影)


◆次走要注意

・7/25 2歳新馬【ジレトール】(1人/5着)

 前半が33秒台の流れを先行。最後は失速して当然かと思いますし、個人的にはマイルくらいの方が道中じっくりと脚をためることができるんじゃないかと思います。決してダート馬ということではないと思うので、あらためて芝のマイルで。

[メモ登録用コメント] [芝マイル]最終追い切りが坂路4F目最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<函館ダート1700m>
◎最終追い切りが函館Wでラスト1F最速ラップ
◎最終追い切りが函館Wで併せ馬を同入か先着
○追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプ
☆1週前追い切り以降が坂路で4F目最速ラップ

 UHB杯はこれらすべての調教適性に該当した単勝88.0倍が1着。逃げたことが最大の勝因だと思いますが、それを支えたのがこの調教適性と考えています。

 このレースで3着に好走した馬が☆に該当。差せる展開になると、坂路の調教適性が非常に有効になる馬場状態でもあります。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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