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【クイーンS予想】好走馬を出した種牡馬をもう一度

  • 2021年07月27日(火) 12時00分

後からの好走馬に人気薄が多く意識してみる価値があるのでは…


 函館でやるクイーンSにこんな方法を用いてよいのかは微妙、というかあかんかもしれないのだが、このレースでは「一度出た種牡馬の再出現」を狙いたいように思うのである。

 競馬が能力と適性だとすると、かつてのサンデーサイレンスやいまのディープインパクトは能力のほうで好走馬を出してくる。一方で適性が好走馬を出してくる種牡馬もいるはず……というのが発想の始まりである。

 このレースで複数回好走馬を出している種牡馬から一部を挙げる(あとから好走した馬には人気着順も記す)と、

ファルブラヴ
アイムユアーズ→スピードリッパー(8番人気2着)

フジキセキ
ミツワトップレディ→アメジストリング(6番人気3着)
          ピエナビーナス(11番人気1着)

ヴィクトワールピサ
スカーレットカラー→レッドアネモス(11番人気1着)

クロフネ
アエロリット→ビーチサンバ(4番人気2着)

メジロマックイーン
エイダイクイン→ヤマニンメルベイユ(2番人気1着)

ゼンノロブロイ
アニメイトバイオ→コスモネモシン(10番人気2着)
         ラブフール(10番人気2着)
         シャルール(1番人気2着)

フレンチデピュティ
レジネッタ→プロヴィナージュ(3番人気2着)

タニノギムレット
ミッドサマーフェア→オールザットジャズ(3番人気3着)

 後から好走する馬に人気薄が多いので、意識してみる価値があるのではと考えた次第だ。ちなみに函館施行だった2013年は、「過去に札幌で勝っていたアイムユアーズが1着、同じファルブラヴ産駒のスピードリッパーが2着、過去に札幌でミッドサマーフェアが3着していたタニノギムレット産駒が3着」という決着だった。だとすると、今年似たパターンを狙っても悪くはないかもしれない。

 今年クイーンSに登録している馬の父を見ると、過去にクイーンSで3着以内馬を出しているのはディープインパクト、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ、ハービンジャー、Frankel。ディープインパクトとキングカメハメハは出走数が多いし能力か適性かでいうと能力のほうだと思うので、趣旨に合うのは残り3頭。登録馬自身でいうと前走2勝クラス出走馬2頭とダートで走ってきたローザノワール。最終登録で3頭ともいなくなっていたらどうしようと思わないでもないが、出走馬がいれば穴候補として意識したい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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