“古巣”文化放送で実況 あのようなレースになるなんて…
ラジオで“千直”を喋ったのは初めて
今、なんと言っていいかわからない状態になっています。
きのう(7月30日)で、東京オリンピック・バドミントン日本代表の戦いがすべて終わってしまいました。
獲得したメダルは、ミックスダブルスの“銅”1つだけ。喋ったり書いたりするのが仕事の人間なのにお恥ずかしい限りですが、今の気持ちをどう表したらいいのか、適格な言葉が見つからないでいます。
とはいえ、敗れた選手たちが試合直後のインタビューを拒むことなく受け答えをしてくれたわけですから、私も気力を振り絞らなくては!
2007年からバドミントン中継の仕事に携わってきました。それ以来、この東京オリンピックまで、日本代表選手たちの活躍を見続けてきて、とても楽しく、ワクワクする時間を過ごすことができました。
それはもちろん、がんばってがんばってがんばってきた選手たちのおかげです。ありがとうございました。
これでバドミントンが終わるわけではありません。すぐに新たな戦いが始まります。これからも楽しませてもらいます。そしてまだまだ応援させてもらいます!
こんなことを言うとお叱りを受けるかもしれませんが、エルコンドルパサー、ディープインパクト、そしてオルフェーヴルが凱旋門賞に負けたときでも、こんな気持ちにはなりませんでした。
ご存知のとおり、十数年ほど前までは、バドミントンは目立たない競技でした。実は私も、その仕事をもらうまで、1試合はおろか1ゲームさえもまともに見たことがなかったのです。
そんなところから仕事を始めて、ここまで注目を集めるようになるまでの長い道のりを見てきました。
加えて、今の日本代表メンバーは、ほとんどがここ10年くらいの間に強くなってきた選手。その成長も目の当たりにしてきたわけです。思い入れがハンパじゃなくなってしまいました。
『競馬最前線』にこんなとりとめのないことを書いて申し訳ありません。でも、ここに書くことによってひと区切り付けておきたかったのです。なにとぞお許しのほどを。
さてさて、先週のアイビスサマーダッシュ、“古巣”の文化放送で実況しましたが、なかなかおもしろかったですね。ラジオで“千直”を喋ったのはもちろん初めて。それがあのようなレースになるなんて!
馬の名前をできるだけ多く喋ることより、何はともあれ15頭が外ラチ沿いを走り、ポツンと1頭だけが内ラチ側を走っていることを優先して実況したつもりです。思いがけなく、いい経験をさせてもらいました。
さぁ気持ちを入れ替えて、今週末も競馬(と高校野球)の実況をがんばろうっと!