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【毎日王冠・京都大賞典・サウジアラビアRC予想】ここを制して大舞台への弾みをつけるのはどの馬!? 有力各馬の追い切りを徹底診断!!

  • 2021年10月06日(水) 18時00分

休み明けでも良い動きを見せている馬とは!?


 先週のスプリンターズSはピクシーナイトを無印にして不的中。これに関しては、競馬予想TV! で無印にした理由をフリップで説明しました。このことを音無秀孝調教師に伝えると「データなんか信じるからや」と一喝されました。といっても、怒られたわけではなく、談笑の中での話。客観的なデータがあるからこそ的中できる万馬券もあるわけですし、そこはこれからも崩すことはありません。

 ただ、今回の勝利において、凡走データを打ち破ったのも事実。その理由はなんだったのかを把握して、次回以降の予想に役立てることが大切だと思いますし、それができる(当事者に直接話を聞ける)立場にあることはしっかりと自覚したいと思います。

【サウジアラビアRC/スタニングローズ】

 新潟2歳Sは5着に敗れていますが、デビューから2戦が先行するレースに対して、前走は12頭立てで3コーナーは12番手。上がりは32.9秒でメンバー2位ですから、決して走っていないわけではありません。このあたりはジョッキーがすべて違うということがウィークポイントでもあったかもしれません。

 今回もジョッキーが違うわけですが、状態での比較という意味では前走ほど速い最終追い切りの坂路での4F時計ではありませんが、勝った時と同じ53秒台。4F目最速ラップも踏めているわけですし、人気落ちになるようなら、今回あらためて狙ってみるべき状況ではあると思います。

【毎日王冠/ポタジェ】

 新潟大賞典から約5ヶ月の休養を挟んでいますが、1週前追い切り、CWでの3頭併せは抜群の動き。これについて、友道康夫調教師にコメントを求めたところ「もともと動く馬だったけど、今はもっと動いていますよね」とのこと。また「気持ちがしっかりしているタイプだから、休み明けでもしっかり動いてくれる」とも話します。

 今回は最終追い切りが坂路。これは2勝クラスを勝った時以来となりますが、4F目最速ラップを踏めなかったので、そのあたりはVTRでの動きを確認したいところですが、4F54.6秒は2勝クラスの最終追いよりも速い時計。中身自体はきっちりできているはずです。

調教Gメン研究所

しっかり動けているポタジェ(10月5日撮影)


【毎日王冠/ヴァンドギャルド】

 秋の休み明けという意味では、富士Sと同じ。富士Sは追い切りの本数は多くありませんでしたが、最終追い切りのCWでの併せ馬が本当に素晴らしい動きでした。それが今回は追い切り本数が多くなったことで、1週前追い切りのCWでの併せ馬が抜群。最終追いは単走という形でした。

 向正面から出て、時計は5F67.8〜4F52.3〜3F37.8〜1F12.3秒。単走だったので、比較できない分、動き自体は先週ほど目立ちませんでしたが、それでも確実に走ることができているといったフォーム。東京新聞杯の時の休み明けとは全く違いますし、富士Sに近い結果を期待してよいのではないでしょうか。

調教Gメン研究所

好走が期待されるヴァンドギャルド(10月6日撮影)


【京都大賞典/アリストテレス】

 前走宝塚記念は最終追い切りを坂路にしてきましたが、結果は9着。凡走要因がこれひとつとも思えませんが、この馬に関しては、音無秀孝厩舎の通常パターンの坂路よりも、CWで追い切る方が結果が出るのかもしれません。

 ジョッキーが跨った追い切りは2週続きましたが、1週前追い切りはCWで4コーナーは外を回して、追走したのに先着。この動きは本当に良かったと思うんですが、最終追い切りはゴール前がどうだろう? と少し疑問になる感じ。相手は先週と同じヴァーダイトだったんですが、ゴール前では遅れているように見えました。最終追いで遅れるのは、決して悪くありません。ただ、ジョッキーがしっかり追っていた状況は菊花賞2着時と違うような気がします。

調教Gメン研究所

菊花賞好走時とは少し異なるように見えたアリストテレス(10月6日撮影)


【京都大賞典/モズベッロ】

 大阪杯2着、2020年宝塚記念3着というGI実績は、いずれも阪神競馬場。京都芝2400mの日経新春杯を勝っていますが、阪神の方がパフォーマンスを上げるタイプと考えてよいかもしれません。そう思うと、ここで上位人気に支持される理由も納得ですが、肝心の状態はどうでしょう。

 まず、追い切り本数は4本。これは少ないと思いますし、最終追い切り坂路での時計は4F目が13.8秒要しています。確かに大阪杯2着時の最終追いでは坂路でラストが13秒台でしたが、4F時計は52.6秒。それが今回は4F53.6秒。全体も速くないのに、この時計は本来の姿で動ける状態にはないんじゃないか、といった気がします。

調教Gメン研究所

時計からは状態面に不安が感じられるモズベッロ(10月5日撮影)


◆次走要注意

・10/3 ポートアイランドS【トライン】(6人/8着)

 最後の直線に向いた時があの手応えなら突き抜けるかなといった感じ。ただ、スペースが全くなくて追うことができません。ゴール直前に最内を突きますが、時すでに遅し。これは他の左回りマイルへ転戦すれば、確実に巻き返してきます。

[メモ登録用コメント] [左回りマイル]最終追い切りが坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<東京芝1400m>
◎最終追い切りが南Wで併せ馬を外で同入か先着
◎週末追い切りが坂路で最終追い切りがウッドチップ
○最終追い切りが坂路で4F目最速ラップ
○最終追い切りが坂路で2F目以降13秒5以下

 調教条件が多岐にわたっているように見えますが、レースに応じて、必要な走りが違ってくる難しい条件でもあると考えています。ただ、左回りの南Wでの追い切りの効果は大きいようで、昨年の秋開催では◎にダブル該当した馬が単勝14番人気で勝利という実績があります。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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