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小牧騎手、長男・加矢太さんの嬉しいニュースに「わかったときはさすがにホッとしたわ」

  • 2021年10月12日(火) 18時01分
10月7日、ご長男・加矢太さんの新規騎手免許一次試験合格といううれしいニュースが飛び込んできました。「とりあえずホッとしたわ…」と、父として本音をのぞかせつつ、早くも二次試験に向けて緊張感が高まっている様子の小牧騎手。ユーザーからの親子関係にまつわる質問に対し、意外なエピソードも明かしてくれました。(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

加矢太さんが一次試験合格!「ここからさらに気を引き締めて」


──先週は、昨年5月以来、久々にカミノコ(10月9日・阪神10R・播州S)とコンビ復活となりましたね。

小牧 ああ、久しぶりに乗せてもらえてうれしかったです。先週は、あの馬がいなければお休みになってしまうところやったわ。森(秀行)先生からエージェント経由で連絡をもらってね。ありがたかったです。なんとか(出走奨励金が出る)8着までに入りたかったけど…(9着)。惜しかった。頑張ったけどね。

──3勝クラスに上がってからは、ちょっと厳しい戦いが続いていますね。

小牧 そうやね。この前のように、外目の枠(7枠14番)はいいはずなんやけどね。僕の感覚としては、1400mのほうがいいような気もするし、まぁ勝ち負けするには、ちょっと揉まれる必要があるかもね。でも、丈夫な馬やわ。頑張ってる。

──前回騎乗したときと比べて、変わっていたところはありますか?

小牧 いい意味で変わってなかったよ。全然悪くない。最後まであきらめずに走っていたし、また乗りたいなと思いました。

──先週は、加矢太さんの新規騎手免許一次試験合格といううれしいニュースもありました。ご本人がインスタで報告されていましたね。

小牧 とりあえず、よかったね。頑張っていたから大丈夫ちゃうかなと信じてたけど、わかったときはさすがにホッとしたわ。でも、まだ二次試験があるからね。ここからさらに気を引き締めて、頑張ってもらいたい。

──二次試験は、来年の1月26日ですね。

小牧 うん。引き続き、静かに見守っていきますわ。そこで受かってはじめて、本当の「おめでとう」が言えるから。

──おっしゃる通りです。とはいえ、一次試験は難関ですからね。ファンからも「一次試験合格、おめでとうございます」というメッセージとともに、こんな質問がきています。「息子が父の背中を追って同じ世界を目指すなんて、小牧さんは本当に幸せですね。自分も息子がいますが、とっても憧れます。質問ですが、小牧さんからご長男を見て、自分と似ているなと思うところ、逆に自分とは違うなと思うところはどんなところですか?」

小牧 どうやろう…、顔の雰囲気は似てるんちゃう? あとは性格も含めてあんまり似てないよ。加矢太はしっかりしてるから。

──まるで小牧さんはしっかりしていないみたいじゃないですか(笑)。この質問には続きがありまして、「叱った思い出があれば、どんなことで叱ったのか。参考までに教えてほしいです」と。

小牧 ああ、一回だけ叱ったことがあるけどね。

── 一回だけ!?

小牧 そう。一回だけきつく叱った覚えがある。ちっちゃい頃の話やけど、珍しくわがままを言ってね。僕自身が競馬で忙しかったから、子供なりにいろいろ我慢してたんだと思う。ホントにその一回だけやわ。

──続いては、「タガノウィリアムはやっぱり小牧騎手! ここまで逃げて結果を出していますが、いつだったか最後方から追い込んで4着というレースがあったような…。差し・追い込みでも活躍できるような気がするのですが、小牧騎手はどう思いますか?」という質問です。

小牧 後ろから行ったときは、スタートで躓いたときやね。で、後ろから揉まれない競馬をしたら、最後にひと脚を使ってくれて。

──去年の7月のレースですね。最速の上がりをマークして、「あ、こういう競馬もできるんだ」と思った覚えがあります。

小牧 ひと脚はある馬やからね。要するに、位置取り云々よりも揉まれる競馬がダメということ。内に入ってしまったら、まったく力を出せない。最近はハナに行ってるけど、外を回っていけば好位からでも大丈夫やし。ただ、揉まれないために、あえて後ろから行くことはないなぁ。

──そうですよね。揉まれさえしなければ、前々でリズムに乗れる馬ですし。

小牧 そうやね。まだ放牧に出ているけど、帰ってきたら今後もいい競馬ができると思うよ。そうそう、今週は土日とも新潟に乗りに行きます。

──秋の新潟に参戦するのは久しぶりですね。

小牧 うん。土日とも決まった馬がいるので、いい競馬ができるように頑張ってきますわ。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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