古馬をも蹴散らした奇跡の白毛馬、ソダシが3つめのGIタイトルに挑む。世間ではそのように盛り上がっていますが、妙味で見た場合、ソダシから買うのは正しいのでしょうか? もしそうでないとしたら、どの馬を軸にすべきなのでしょうか? 「妙味度」で紐解いていきます。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング 編集K3)
期待値の高い馬を買うのは間違いなく有効
編集K3(以下、K3) このコラムは昨年の秋華賞からスタートしたので、ちょうど1年が経ちました。
卍 早いものですね。たしか第1回はデアリングタクトが「儲かる軸馬」になって、担当の方に「断然人気馬を軸にしているだけだから、来週からは買い目まで出してほしい」って言われたんですよね。
K3 水曜コラムとしては異例ですよね(笑)。でも、その買い目どおりで儲けさせてもらっているので感謝しています。
卍 「儲かる軸馬」の通算成績は[9-6-12-24]で、複勝率52.9%、複勝回収率109%です。軸としての仕事は果たしていますね。単勝回収率は65%しかありませんけど(笑)。
K3 驚いたのは、1番人気が「儲かる軸馬」になったのは10回しかないんですね。さらに、当日6番人気以下が10回もあって、複勝率52.9%は立派ですね。
卍 「卍指数」と「妙味度」は採用しているファクターが違いますけど、どちらも期待値の高い馬を買うようにできています。その考え方が馬券において有効なのは間違いないですね。
K3 それでは、1周年記念のキレキレ予想をお願いします! と言いたいところですが、今週は妙味度の天敵、ソダシがいるんですよねぇ……。
卍 いますね。そして、今回も妙味度は高くないでしょうね。
K3 ぬいぐるみが入手困難になって、写真集まで出ているアイドルホースですからね。勝ってもらったほうが競馬が盛り上がっていいような気もします。
卍 でも、そんな馬がもし負けたら高配当確定ですよ。札幌記念で古馬を一蹴して、距離不安もないと思われているここは、むしろチャンスかもしれません。妙味で買うというのは、そういうことですから。
K3 うーん、とりあえず妙味度を見せてもらっていいですか?
卍 はい。秋華賞の予想1〜5番人気の総合妙味度はこうなっています。