異なる適性が求められる中でハマる馬とは
牝馬路線は桜花賞の1600mからオークスの2400m、そして最後は内回りの2000mとそれぞれに対して異なる適性が求められる。そこでまずはこれまで当コラムで挙げたポイントをおさらいしたい。
◆オークス
牝馬路線は2歳〜3歳春は1600mで桜花賞を最終目標にしていた馬たちが多く、番組編成的にも2歳時に組まれるOP以上の牝馬限定戦はアルテミスS(東京芝1600m)、ファンタジーS(京都芝1400m(2021年は阪神開催))、阪神JF(阪神芝1600m)しかなく、3歳春に組まれている番組もフェアリーS・エルフィンS・クイーンC・チューリップS・アネモネS・フラワーCと、フラワーCを除いて1600m戦となっています。このことが要因で「オークストライアルであるフローラS(芝2000m)は波乱を引き起こしやすい」当然、オークスも波乱を引き起こしやすいです。
◆ローズS
オークス出走組が売れるが期待値的には条件戦組に分がある時期。前週の紫苑Sではミスフィガロが激走し、16人気のシャーレイポピーや13人気のトウシンモンブランなど人気薄の激走が目立った。紫苑Sのミスフィガロやトウシンモンブランに共通するのは、決して未勝利や1勝クラスをあっさり通過してきた訳ではないということで、いずれの馬も未勝利の突破にも時間がかかった中で1勝クラスをあっさりパスしてきたという背景がある。このように成長分をオッズに加味できていない傾向が強い。
オークスでは