先週の中山競馬場芝コース傾向が今週も続けば…
いよいよ、暮れの大一番、有馬記念。ファン投票の1位から3位まで出走予定ということで、グランプリにふさわしい一戦ということになりそう。美浦所属馬も含め、ここに向けて順調に追い切りを消化できているようですし、さあ、どれを本命にするべきか、今から悩みたいと思います(笑)
というか、先週の中山芝が大きな問題。内で先行できることが好走の絶対条件のような先週の結果を見ると、それが今週も続けば、枠順が決まらないことには印を打つことができません。
【阪神C/グレナディアガーズ】
前走マイルCSは惨敗しましたが、今回は連対を外していない芝1400m。距離短縮は間違いなくプラスだと思いますし、個人的には12月21日のキャンターでの登坂を見た時「勢いが違う」と感じました。
ひょっとしたら、今回の距離を使うにあたり、無理に我慢させる調教でなくなったのかも知れません。よって、最終追い切りは坂路で速い時計になるのかも、と思っていたのですが、CWで半周キャンターを行った後、坂路での追い切りは4F57.4秒。全体は遅くなりましたが、後半2Fは24.3秒。緩急のついた走りができており、ここは大きな期待を寄せてみたいと思います。
グレナディアガーズに大きな期待を寄せてみたい(12月21日撮影)
【有馬記念/ステラヴェローチェ】
1週前追い切りのCWでの併せ馬はかなり地味。そんなこともあって、最終追い切りがどのような動きになるか注目していましたが、まず驚いたのがCWだったこと。朝日杯FS以降の最終追いはすべて坂路ですから、まずCWへの変化に対してどう評価するか。サウジアラビアRCで勝っていることを思えば、決してマイナスとは言い切れないでしょう。
そして、動きですが、M.デムーロ騎手が跨り、古馬3勝クラスを追走して最後は余裕のある動き。6F84.4秒と遅い全体時計でしたが、ラストは11.2秒。前走からレース間隔があいたことは適度だったという印象ですし、あとは初めてのレース騎乗となるジョッキーがどのように導いてくれるかといったところ。
M.デムーロ騎手と初コンビで挑むステラヴェローチェ(写真手前、12月22日撮影)
【有馬記念/アカイイト】
普段の坂路でのキャンターを見ていても、風格が出てきたというか、凄く雰囲気が出てきて、厚みのある走りを見せてくれています。個人的には前走をフロックだとは思っていませんし、持ち味を発揮するために展開の助けは必要でも、それさえあれば、牡馬相手のGIでも、という勢いは感じます。
最終追い切りはいつも通りの坂路。4F52.2秒は前走よりも遅い時計になりましたが、2F24.6秒は前走よりも速い2F時計。やっぱり素晴らしい脚力を持っていると思いますし、体調に関しては前走同様に好走できる状態だと判断したいところです。
前走同様に好走できる状態のアカイイト(12月21日撮影)
【有馬記念/ディープボンド】
凱旋門賞で惨敗したダメージを心配しましたが、1週前追い切り、CWでの併せ馬の動きを見るとそれを全く感じさせません。追走して、最後の直線まで脚をためて、仕掛けると力強く伸びてラスト1Fが11.2秒なら文句なしといったところでしょうか。
1週前追い切りがCWで併せ先着が阪神大賞典1着、天皇賞春2着と同じパターン。最終追い切りがCWで単走というのも同じなので、調教パターンとしてはほぼ好走時で仕上がっています。あとは不思議と2戦して惨敗の中山競馬場。これがたまたまなのか、何かあるのか。今回走ってみれば、という気もします。
好走時の調教パターンで仕上がっているディープボンド(12月21日撮影)
【有馬記念/アリストテレス】
前走ジャパンCは逃げる積極策で9着。2勝クラスとはいえ、3コーナーからハナに立って勝ったことがあるくらいですから、個人的には決して悪い競馬ではなかったと思っています。それがいい効果になったのか、1週前追い切り、CWでの併せ馬では、この馬らしく、ズブさが出たような動きでした。
ただ、最終追い切りは坂路で併せ馬を先行して先着した様子。このパターンは宝塚記念9着時と同じだけに、どのように判断すべきか。ここはVTRを見て、重賞捜査網で判定させていただきたいと思います。
1週前追い切りではズブさを出したアリストテレス(写真奥、12月15日撮影)
◆次走要注意
・12/19 朝日杯FS【ドーブネ】(5人/7着)
中10週で追い切りが4本。レース当日の馬体重が+12キロということで、やはり太目が残ったと考えるのが自然でしょう。それでいながら、最後まできっちりと伸びようとした走りは重賞でもやれることを証明したと思います。やはり追い切り本数は標準必要かなと思います。
[メモ登録用コメント] [芝]追い切り本数が標準以上なら勝ち負け
◆開催おすすめの調教適性
<阪神芝1400m>
◎最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
◎最終追い切りが坂路馬場で4F52.0秒以下
○最終追い切りが坂路馬場で3F目以降が12.5秒以下
今開催の阪神芝1400mでは◎と○がうまく組み合わさった調教適性が好走中。つまり、後半2Fの脚力が重要な馬場状態だと思うので、そこはしっかりと重要視して予想を組み立てたいところです。
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