前回12月19日のWIN5は1091万8950円の高額配当決着。単勝オッズ7倍未満の支持を集めた馬が計13頭いたものの、優勝を果たしたのは4レース目の三河S(中京11R)を制したマテンロウスパークのみでした。
もっとも、勝ち馬5頭はいずれも単勝6番人気以内。超人気薄の勝利によって配当が跳ね上がったわけではありません。5レースすべてで6頭ずつ選んだ場合の点数は7776点、1点あたり100円なら購入総額は77万7600円ですから、資金が豊富なプレイヤーにとっては妙味ある決着だったと言えるのではないでしょうか。
当連載や過去にリリースした単行本などでもたびたび指摘してきましたが、WIN5は前回12月19日のような「少点数だとなかなか引っ掛からない組番」を狙うのがベーシックな攻略セオリー。的中確率を下げることになったとしても、上位人気馬を積極的に嫌ったり、超人気薄を適度に絡めたりしておけば、当たった時に十分な金額を回収できます。
一回あたりの予算が数百円〜数千円なら、数年に一回くらいの的中頻度でも十分に利益は出せるはず。長期的なスパンを意識したうえで毎回の予想に臨みたいものです。
明日12月26日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が53万2480通り(土曜12時現在)。発売締切時刻は13時55分(JRAダイレクトは13時50分)となる見込みですので、まずはお買い逃がしのないようご注意ください。
【2021年12月26日発売分の1点予想】
中山9R 1.ウォルフズハウル
阪神9R 4.ゴールドハイアー
中山10R 15.ジゲン
阪神10R 6.ドンアルゴス
中山11R 10.エフフォーリア
【1レース目グッドラックHC(中山9R)】
ハンデキャップ競走らしく、前走好走馬が圧倒的に優勢。「前走の着順が5着以下だった馬」は2017年以降[0-0-1-25]と苦戦していました。マイネルコロンブス・レッドヴェロシティらはあまり強調できません。
チャンスがありそうなのはウォルフズハウル・コスモジェミラ・ブレークアップ・ラヴィンジャーあたり。実績上位のウォルフズハウルは素直に押さえておくべきでしょう。
【2レース目鳥取特別(阪神9R)】
今年の4〜6回阪神ダ、かつ3勝クラス以上のレース(12月25日終了時点)は、血統が重要なポイント。「父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬」は[5-5-3-108]で、3着内率が10.7%にとどまっています。アジャストザルートらは割り引きが必要です。
有力候補はテイエムマジック・ペプチドナイル・ゴールドハイアー・ハイパーノヴァ・ヴェノムあたり。休養明け2戦目、かつ実績上位のゴールドハイアーは頭ひとつ抜けた存在と見て良いかもしれません。
【3レース目フェアウェルS(中山10R)】
先行馬を重視したい一戦。「前走の4コーナー通過順が5番手以下だった馬」は2018年以降[0-0-2-26]でした。ショウナンアニメ・カイアワセ・アーバンイェーガー・ナイトブリーズらは過信禁物と見るべきでしょう。
ちなみに「馬齢が5歳以上の馬」も2018年以降[0-0-1-21]です。
注目はワルツフォーラン・ジゲンの2頭。前走が好内容だったジゲンは特に高く評価できます。
【4レース目サンタクロースS(阪神10R)】
ほぼ同じ条件で施行された2014〜2016年のカウントダウンS、2017〜2019年のサンタクロースS、2020年の元町Sは、キャリア豊富な馬が期待を裏切りがち。「出走数が21戦以上の馬」は[0-1-2-44]と勝ち切れていません。パトリックらは苦戦する可能性が高いと見るべきでしょう。
狙ってみたいのはエヒト・ホウオウエクレール・ヴァリアメンテ・ドンアルゴス・ワールドスケールあたり。長期休養明けではあるものの、このメンバー構成ならドンアルゴスが楽しみです。
【5レース目有馬記念(中山11R)】
前年か同年にビッグレースを勝ち切っている馬が中心。「“前年以降、かつJRA、かつGIのレース”において1着となった経験のない馬」は2016年以降[1-1-0-50]と安定感を欠いています。ペルシアンナイト・ステラヴェローチェらは強調できません。
なお「前走の着順が5着以下だった馬」は2016年以降[0-2-0-38]。大敗を喫した直後の馬はあまり上位に食い込めていませんでした。クロノジェネシスあたりも評価を下げるべきでしょう。
さらに「“同年、かつJRA、かつ2000〜3200m、かつ重賞のレース”において上がり3ハロンタイム順位が1位となった経験のない馬」は2016年以降[0-2-2-45]。タイトルホルダーをはじめとする、先行力の高さを活かしたいタイプは割り引きが必要です。
これらの条件を綺麗にクリアしているのはエフフォーリア・アカイイトの2頭だけ。単勝で保険を掛けることもできる5レース目ですし、エフフォーリアの一頭勝負を選択肢のひとつとして検討したいと思います。