【東京新聞杯予想】「冬開催」と「春&秋開催」では見せる顔がガラリと異なる東京芝コース
「冬の東京新聞杯」と「春の安田記念&秋の富士ステークス」の違いに注目
春の古馬マイルGI戦線へと繋がる一戦として、重要なステップレースとなっている東京新聞杯。ただし、同コースで行われる牡馬牝馬混合の古馬重賞としては、他に春のGIレースである安田記念と、あとは秋のGI前哨戦の位置付けである富士ステークスの計3レースが設定されていますが、それらの中でもこの東京新聞杯だけが異質な特性を持つレースとなっています。
もちろん開催毎に多少の変動こそありますが、近年の東京芝は基本的には春開催と秋開催は最後の直線でどれだけ脚を使えるのかという、瞬発力がモノを言う馬場になりやすい傾向があります。
それと比較すればこの冬開催は、厳冬期で生育状況が良いとは言えない芝の状況と、幅員が狭くコーナー部分が拡大されるDコース使用という背景から、瞬発力の要求度は多少落ちて、より位置取り(前有利)やコース取り(内有利)という要素も問われる馬場になりやすい傾向があります。
具体的には私の手元のデータ上では18〜21年までの4年間で内有利バイアスが発生した週の割合は、冬開催では42%、春開催では25%、秋開催では19%でした。逆に外有利バイアスが発生した週の割合は、冬開催では0%、春開催では22%、秋開催では22%でした。ひと口に東京芝と言っても「冬開催」と「春開催&秋開催」のカテゴライズで異なる見方をするのが正解というわけです。