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種牡馬展示会、始まる

  • 2022年02月10日(木) 18時00分

続々と次世代のエース候補が種牡馬入り


 今週月曜日に浦河のイーストスタッドで始まった今年の種牡馬展示会は、連日、好天にも恵まれて順調に日程をこなしてきている。

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イースト展示会全景


 7日月曜日のイーストスタッドは、午前11時からの展示会であった。今年の新種牡馬は3頭、新入厩が2頭、これらを含む全21頭が展示された。

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ヴァンゴッホ


 まず登場したのは、ヴァンゴッホ。父American Pharoahで、2歳時に仏G1クリテリウムアンテルナシオナルを制した4歳鹿毛である。受胎確認後200万円の種付け料で今年から供用開始となる。

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サブノジュニア


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サンライズソア


 次に、JBCスプリントなど44戦12勝の成績を残したサウスヴィグラス産駒のサブノジュニア、さらに平安ステークス、名古屋大賞典などを勝ったシンボリクリスエスを父に持つサンライズソアが新種牡馬として紹介された。また新たに2019年のダービー馬ロジャーバローズが、シーズン3年目の今年、アロースタッドよりここに転厩し、お披露目された。

 その他、インカンテーション(今年産駒デビュー)、グァンチャーレ、アドミラブル(産駒1歳)、と続き、マジェスティックウォリアー、エイシンヒカリなども元気な姿を披露していた。

 新種牡馬の関係者のうち、サブノジュニアを管理していた大井・堀千亜樹調教師からの「サブノジュニアの産駒でJBCスプリント三代制覇の夢が叶うことを願います」とのメッセージが代読された。

 翌8日は社台スタリオンの展示会である。完全招待制、二部構成で午前と午後に分割されており、どちらかを希望の上、参加するルールになっている。午前の部は10時半開始であった。

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社台スタリオンの展示会


 周知の通り、今年はコントレイルがお披露目されることもあり、いつにも増して報道陣の出足が早く、現地到着は9時15分だったが、すでに展示会場には、テレビカメラ用の脚立が林立し、場所取りするカメラマンたちの機材も置かれていた。

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▲▼新種牡馬コントレイルがお披露目


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 10時にはかなり人数が集まってきた。この日も天候は晴れ。微風。コンディションは上々である。定刻通りにまずコントレイルのお披露目から展示会がスタートした。社台スタリオンの新種牡馬は、コントレイルの他、ポエティックフレア(父Dawn Approach、英2000ギニーなど11戦5勝)、ダノンキングリー、クリソベリルの4頭である。

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新種牡馬コントレイル


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▲▼ポエティックフレア


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ダノンキングリー


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▲▼クリソベリル


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 ここでは、コントレイルの矢作芳人調教師、ダノンキングリーの萩原清調教師、クリソベリルの音無秀孝調教師が駆けつけ、それぞれ種牡馬入りするかつての管理馬に向けエールを送った。

 社台スタリオンの種牡馬は全31頭。まさに今の日本競馬の屋台骨を支える陣容と言う他なく、圧巻だ。ディープインパクト、キングカメハメハがいなくなり、昨年夏にはドゥラメンテ急死のニュースなどもあったが、こうして続々と次世代のエース候補が種牡馬入りし、ここで種牡馬生活をスタートさせる。

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モーリス


 初年度から良質の繁殖牝馬を重点的に配合し、産駒の競走成績を上げることで種牡馬としての評価を高めることが理想だが、実際にはなかなか難しい。しかし、昨年産駒デビューしたキタサンブラックやイスラボニータ、ドレフォンなどの成功を見ると、それを実践できるのがノーザンファーム、社台ファームの底力である。

 他の種馬場では、エース級のような種牡馬が次々に登場して、集まった関係者の前にお披露目された。ロードカナロア、キズナ、オルフェーヴルなども元気な姿を見せていた。とりを飾ったのは、エピファネイアであった。

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▲▼ロードカナロア


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とりを飾ったエピファネイア


 ここまでで2日目が終了し、翌9日からは種牡馬展示会の舞台を日高に移して、静内地区3場、日高町のブリーダーズスタリオン、11日新冠地区2場と続く。

岩手の怪物トウケイニセイの生産者。 「週刊Gallop」「日経新聞」などで 連載コラムを執筆中。1955年生まれ。

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