【フラワーC予想】勢力図拮抗の時期で光るマイル戦未経験の魅力
オークス展望の視点も加えておきたい
桜花賞に挑戦できる日程だが、近年は厳しいスケジュールを嫌う陣営が多い。2004年ダンスインザムード、2006年キストゥヘヴンが「フラワーC→桜花賞」連勝を決めたが、最近10年は「フラワーC→桜花賞」の日程で快走した馬はいない。
だが、5月のオークスでは昨年のこのレース3着のユーバーレーベンがやがてオークス馬となった。2013年エバーブロッサム、2014年バウンスシャッセが、ともにフラワーC好走から、のちにオークス2着、3着。2005年のシーザリオは「フラワーC1着→桜花賞2着→オークス1着」となるなど、オークスとの結び付きは続いている。フラワーCの検討には、オークス展望の視点も加えておきたい。
連続して1600mで好走してきたマイラー型と、1800m-2000m路線を歩んできた中-長距離タイプが、距離区分は別にして、勢力図のランキングが互角になる時期でもある。
マイル戦には出走していないデインティハート(父エピファネイア)に魅力がある。
前走はキャリアに勝るシンティレーション(父ロードカナロア)に大接戦でクビだけ差し負けたが、最後まで伸びて上がり35秒2は互角以上だった。
この中間の動きは良く、最終追い切りの動きには余裕があった。エピファネイアの活躍産駒のパターン通り、サンデーサイレンスの「4×3」。母スペルバインドは、ディープインパクトの日本ダービー3着馬シックスセンスの半妹。注目の新進種牡馬シルバーステートは母といとこの関係になる。
前走で大接戦だったシンティレーション、マイル路線を変えてきたあたりちょっと不安もあるが、好気配キープのスタニングローズが相手本線。伏兵キタサンシュガーの評価は難しいが、父キタサンブラックは最初人気薄だったが、3戦3勝でスプリングSを勝っている。産駒も遅咲きではなく、いきなりイクイノックスを送っている。