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【フローラS・マイラーズC・福島牝馬S予想】GIへ弾みを付けたい一戦! 注目馬の追い切りを徹底解説!!

  • 2022年04月20日(水) 18時00分

週末は少し悩ましい天気予報になっていますが…


 桜花賞、皐月賞とクラシック第一弾のGIが終わり、今週はGIがお休み。そんなわけで、今朝の栗東トレセンもちょっとした小休止感がありましたが、天皇賞春に向けた1週前追い切りは行われていますし、GWに行われる地方交流重賞の追い切りも。重賞、GIに出走する馬の追い切りを見ていると、ワクワクしますし、本当に楽しみなレースがたくさんですね。

 今週も重賞は3つ。どれも難しそうなレースですが、それだけに的中すれば、次週以降のGIにも弾みがつきます。週末は少し悩ましい天気予報になっていますが、今のところは良馬場前提で予想を進めていこうかと思います。

【福島牝馬S/ルビーカサブランカ】

 中山牝馬Sは6着とはいえ、勝ち馬から0.2秒差。決して調教内容から敗因を探るようなレースではないと思いますが、あえて連勝した時との違いを指摘すれば、最終追い切りの併せ馬が遅れたこと。ゆえに、今回はその点は少し気にすべきかなと思っていました。

 その最終追い切りは坂路での併せ馬。3歳未勝利に先行して、きっちり先着。相手が格下だったり、先行したことが先着要因にも思えますが、とにかく連勝した時のパターンではあります。追い切りの本数は豊富ですし、初めての福島で輸送うんぬんというようなことがないかぎりは、いつも通りのパフォーマンスを発揮できる状態にはあると思います。

調教Gメン研究所

パフォーマンスを発揮できそうなルビーカサブランカ(4月19日撮影)


【フローラS/ルージュスティリア】

 デビュー前はCWでの追い切りで併せ馬を先着。これを毎週のように続けており、勝ったのも当然だなあという動きの良さを見せていましたが、久しぶりの前走は中間も含めて併せ馬の動きが地味になった印象。このあたりがレース結果に出たのかも知れませんが、それでもさほど負けておらず、能力の高さは示していたと思います。

 今回は初めての最終追い切り坂路。4F55.8秒と全体時計が遅い点は輸送などが考慮されているのかも知れませんが、ラストは12.0秒ですから、しっかりと鋭い動きができたのでしょう。左回りはすでに経験済みですし、スローの瞬発力勝負になれば、当然上位争いという決め手も持っていると思います。

【フローラS/マイシンフォニー】

 前走フィリーズRは個人的には距離が短かったと思っていますし、2歳時に比べると、CWでの追い切りではゆったりと走ることができるようになりました。ゆえに距離に関しては、このくらいがベストかも知れません。

 最終追い切りはCWで単走でしたが、動き自体は本当にゆったりとしています。ただ、馬の少ない時間帯や単走ですから、実戦に行った時にどうかという課題はあります。東京競馬場への輸送は経験済みですが、前走から一気に距離が延長してスローに流れた時も折り合えるか。ここをクリアすれば、非常に楽しみだと思います。

調教Gメン研究所

CWで追い切ったマイシンフォニー(4月20日撮影)


【マイラーズC/カラテ】

 辻野泰之厩舎へ転厩しての初戦。よって、トレセンで馬を見たのは初めてでしたが、初見から大きなシルエットが目立つ馬でした。ただ、その動きには機敏さがあって、パワーもあるといった感じ。さすが重賞で安定した結果を残している馬という感じです。

 1週前追い切りのCWでの動きは素晴らしかったと思いますが、最終追い切りのCWでの併せ馬はそれに比べると少々地味。といっても、それはゴールまでで、ゴールを過ぎてから、鞍上が追い出しての動きは迫力満点。どちらかといえば、パワーが魅力なタイプだけに、あとは時計の速い決着になった時がどうかということくらいでしょう。

調教Gメン研究所

動きに機敏さがあってパワーもあるカラテ(4月19日撮影)


【マイラーズC/ホウオウアマゾン】

 マイルCSの5着や阪神カップの2着から実績上位は明らか。ただ、今回は中10週というローテーションを考えると、最終追い切りを含めて4本という追い切り本数はちょっと少ないように思います。

 これに最終追い切りCWという状況を考慮すると、やはり今回の調教内容が高く評価できないということになります。その理由は前走の最終追い。CWで併せ馬を課していましたが、これはデビュー以来初めてのパターンでした。その結果12着ですから、やはり最終追いは坂路がベストな結果を出します。もちろん、動き自体は決して悪くありませんでしたが、このあたりをどう判断するかでしょう。

調教Gメン研究所

ホウオウアマゾンは動き自体は決して悪くなかったが…(4月20日撮影)


◆次走要注意

・4/17 皐月賞【マテンロウレオ】(14人/12着)

 後方からのレースになりましたが、上がりはメンバー2位。もっと速いレース展開になっていれば、着順自体はもっと上だったと思います。そういった意味でブリンカーの効果はあったと思いますが、もう少しパドックで落ち着くことができればよかったかも知れません。

[メモ登録用コメント] [ダービー]最終追い切りが栗東坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<福島芝1800m>
◎1週前追い切り以降坂路4F目最速ラップ
○最終追い切りトラックW馬場ラスト1F最速ラップ

 先週の川俣特別(1勝C)は1着が◎。これは稍重の馬場状態も影響したかも知れません。4着に○に該当した単勝12番人気が入っており、良馬場ならトラックW馬場の最速も有効にはなるはずです。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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