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【ユニコーンS・マーメイドS予想】週末の天気は雨予報で気温も上昇! 注目馬の追い切りを徹底解説!!

  • 2022年06月15日(水) 18時00分

難しさ満載の牝馬限定ハンデ戦


 今週の重賞はユニコーンSとマーメイドS。3歳のダート重賞、牝馬限定のハンデ戦。いずれも難しさ満載ですが、ここに週末に雨という天気予報。加えて、気温が上昇するようなので、蒸し暑さで夏に弱い馬はバテがきてしまうかも知れません。ただ、栗東に関しては、15日の午後も過ごしやすい気候。夏負けに関しては、来週以降がちょっと心配になってくるかも知れません。

 あとはレース当日のパドック。これは重賞に限ったことではなく、先々週、先週と東京競馬場でパドックを観ていて思ったこと。パドックで馬体面に注目することも重要ですが、それ以上に精神面。この季節、そしてお客様が多くなってきた最近を思うと、パドックでは活気がありすぎる馬はちょっとマイナスかも知れません。気持ちが高ぶりすぎて、発汗が目立つケースがありますし、このあたりはチェックできれば、しっかり確認していただきたいところですね。

【ユニコーンS/ハセドン】

 前走のレース内容はいくら直線の長い東京競馬場とはいえ、圧巻の追い込み。それをイメージさせてくれたのが、CWでの最終追い切りで、道中気分よく走らせて、最後の直線に向いてエンジンをかけるという内容。個人的には追い切りの動きとレース内容がすごくマッチしていました。

 それだけに今回の最終追い切りもどんな動きをするのか、と注目していましたが、なんと3頭併せの先頭。そして、4コーナーでは後方の馬に外から追い抜いてもらい、最後の直線で前との差を詰めていくという、安田翔伍調教師らしい、深い意図がありそうな追い切り。ゴールでは遅れていましたが、1コーナーでは追いつく勢い。決して動きが鈍かったわけではありませんし、状態に関しては悪いとは思えません。

調教Gメン研究所

追い切りの動きとレース内容がマッチしているハセドン(写真奥、6月15日撮影)


【ユニコーンS/タイセイディバイン】

 前走は中2週ということもあり、1週前追い切りが軽い内容。ファルコンSやアーリントンCは1週前追いがある程度の負荷で好走していたので、レース間隔が詰まったことで、いろいろと好走時とは違う状態になったのかも知れません。

 今回は中5週。ということで、1週前追い切りは坂路4F52.6秒でしたし、併せ馬ではライトウォーリアを追走して先着。2F24.5秒と時計的な負荷も申し分ありませんでした。最終追いは4F目11.9秒のラップを踏んだようですし、状態に関しては、前走と違って、好走できる状況。あとはダートが合うか合わないかでしょう。

【マーメイドS/ソフトフルート】

 54キロというハンデは昨年の同レース8着時と同じハンデ。このあたりをどう判断するかということになりますが、個人的には昨年はCWオンリーの調教内容だったのに対して、今年は坂路を併用しています。そういった意味では調教適性として昨年よりも今年の方が上という予想評価はしています。

 最終追い切りに関しては、CWで併せ馬を追走して先着。これは昨年と同じですが、今年の方が「地力ある伸び」を見せた印象。前半が16秒台のかなりゆったりしたラップでしたから、トップスピードにギアチェンジするのが大変だったんだと思いますが、それでもゴールではきっちり先着するあたり、評価すべき動きでした。

調教Gメン研究所

昨年と違い地力ある伸びを見せたソフトフルート(写真奥、6月15日撮影)


【マーメイドS/アイコンテーラー】

 中5週の今回ですが、坂路も併用した調教量は非常に豊富。坂路では後半2Fが30秒を切って時計になっているというケースが多いのですが、終いしっかりした動きを見せているという意味では高く評価できると思います。

 最終追い切りは亀田温心騎手が騎乗して、古馬1勝クラスに先行する内容。3コーナーで少し息を入れるラップだったとはいえ、残り3Fが13.2秒、12.1秒、11.9秒とゴールへ向かって加速。ゴール前では余裕ある形で先着していましたし、状態に関しては非常に楽しみといった印象を受けました。

調教Gメン研究所

しっかりした動きを見せていて高く評価できるアイコンテーラー(写真左、6月15日撮影)


【マーメイドS/ヴェルトハイム】

 個人的には四国新聞杯を勝った時点で、ここを使ってほしいなあと思っていた1頭。最終追い切りが坂路になってから、成績が安定してきています。ただ、1週前追い切りはCWで結果を出していて、このパターンは前走までと今回が同じ。1週前のCWでの動きは非常にスピード感がありましたし、状態に関しては絶好という感じ。

 最終追い切りは坂路で単走だったようですが、ラストは12.2秒で最速ラップ。調教量としては中2週で3本追った2走前よりもローテ比較で少なくなる割合ですが、質の高さだと当時よりも今回の方が上といってよいと思います。

調教Gメン研究所

状態に関しては絶好のヴェルトハイム(6月14日撮影)


◆次走要注意

・6/12 エプソムC【ヤマニンサンパ】(7人/7着)

 パドックで見た姿は、このメンバーに入っても全く見劣りしません。ディープインパクト産駒として、スピードは通用するだろうなと思いましたが、雨の影響を受けた馬場は向かなかったのでしょう。また、休み明けで追い切り本数も少なかっただけに、次はいろんな条件が好転しての好走を期待したいところです。

[メモ登録用コメント] [芝良馬場]調教量標準なら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<阪神芝2000m>
◎最終追い切りがトラックウッドチップ馬場で4F52秒以下
◎最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
◎最終追い切りが坂路馬場で2F目13.5秒以下、3F目12.5秒以下

 馬場状態やレースペースによって、この3種類の評価順が決まる感じ。スローもしくは平均ペースならトラック、差せるなら坂路といった感じ。坂路では直線一気か4コーナー手前で動いていけるかの違いがあるかなと思います。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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