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【クイーンS予想】馬場適性や斤量、展開などから絞って勝負できそうなレース/古澤秀和

  • 2022年07月29日(金) 18時00分

別馬と言われてもおかしくないくらい馬が変わっているウォーターナビレラ(c)netkeiba.com、ユーザー提供:おうどんさん



 今週はクイーンSが行われます。3歳馬で桜花賞2着のウォーターナビレラが参戦し、古馬との初対決に注目が集まります。古馬勢も豪華メンバーとはいきませんが、重賞勝ち馬が何頭もいて面白いメンバー構成。今回はこのレースに出走を予定している馬で中間の写真が見られる馬について、仕上げや馬場適性を中心に解説していきたいと思います。

ウォーターナビレラ

 春は桜花賞時がピークの印象で、オークス時は仕上げが甘くふっくらし過ぎていました。距離を考えてもあれでは惨敗したのも仕方がないと思います。仕上げの難しい馬なのかもしれません。今回は間隔を取って馬体が明らかに変わってきました。無駄のない研ぎ澄まされた馬体になっていますし、トモの丸みなどは更に増してきました。別馬と言われてもおかしくないくらい馬が変わっています。条件も合いますし、斤量差もあるここはまず勝ち負けでしょう。

テルツェット

 ヴィクトリアMは13着と敗れましたが、デキは良かったですし、前残りの馬場と枠が悪かったと思います。度外視して良いでしょう。まだ厚ぼったいところがありますが、トモの張りなどは良いですし、当日大きく馬体重が増えていなければ好走可能でしょう。

ホウオウピースフル

 前走は巴賞に出走して1着。大竹厩舎らしく筋肉量の多い馬体で、洋芝は合っています。手先に軽さもあるので、今の札幌の馬場などはピッタリでしょう。トモや腰に力強さが出てきましたし、条件適性も高いのでここも好走できそうです。

ルビーカサブランカ

 重賞勝ちは枠に恵まれてのものだったので個人的に評価していなくて、実際そんな成績でしたが、ここにきてトモの肉付きが変わってきました。洋芝適性も高そうで、この状態なら枠などの条件が揃えば好走可能でしょう。

ローザノワール

 ヴィクトリアM時はかなり良いデキでしたが、ここも良いデキで臨めそうです。腹袋がしっかりしていて、トモの張りも良い感じ。ダートでも走っていたようにパワーもあるので、今の札幌の馬場は合うでしょう。何より展開が楽そうで、ここは好走必至です。

【総括】

 馬場適性や斤量、展開などで買う馬が絞れそうなレースです。現時点では勝負しやすそうですね。結論は調教や馬場などを加味してウマい馬券で提供しますので、そちらもご注目下さい。



■プロフィール
古澤秀和(ふるさわひでかず)
 2002年に雑誌「競馬王」でデビューしたのを機に、プロ予想家としての活動を開始。中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。必ず開催競馬場に足を運び、生の馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。それを基盤としながら、血統やレースリプレイ、過去データ分析などのファクターを絡めて予想している。主に各馬の「適性」を見極めることに注力し、「適性外の条件で惨敗」→「適性条件で巻き返し」というパターンに重点を置いた予想を展開。これにより、複勝10倍を超えるような穴馬も高頻度でピックアップしている。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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