真夏のダート重賞、エルムS。今年も北海道で好走してきた上がり馬と、重賞実績のある別路線組の対決になります。いかにも人気が割れそうなメンバーで、予想しがいのあるレースとなりましたが、軸馬に相応しいのはどの馬なのでしょうか? 横山和生騎手の妙味度分析を交えながら予想していきます。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング 編集K3)
横山和生騎手の妙味度はどう変わる?
編集K3(以下、K3) 今週はエルムSです。昨年はオリンピック開催の関係で函館で行われましたが、今年は札幌ダ1700mに戻りました。
卍 予想1番人気は昨年2着のオメガレインボーですけど、ウェルドーンやブラッティーキッドといった新興勢力も人気を集めそうですね。
K3 勢いを重視するか? 実績を重視するか? といった感じですね。でも、我々は淡々と妙味のある馬だけ買っていきましょう。
卍 そうですね。
K3 しかし、横山和生騎手が重賞で1番人気になるのも当たり前になってきましたね。
卍 『妙味度名鑑』では「過小評価されている騎手」の代表例のように取り上げていたわけですもんね。
K3 なので、和生騎手の活躍は嬉しいんですけど、バレちゃったかという残念な思いもあります。妙味度と利益度は以下のように推移していますけど、一気に下がることはありますか?
2021年度版 妙味度111 利益度5738
2022年度版 妙味度109 利益度5706
卍 今年の成績を見る限り、大きく下がることはなさそうですね。勝負にならなそうな馬にも騎乗しているので高オッズ帯の成績は良くないですけど、低オッズ帯の成績は安定しています。
K3 それってベタ買いの回収率は低いけど、均等に払い戻しされるように買った場合の回収率は高くなるパターンですよね?
卍 はい。そうなると妙味度は高くなります。
K3 じゃあ、今のうちに狙っておいたほうが良さそうですね。凱旋門賞ジョッキーになったらさすがに過剰人気し始めるでしょうから。
卍 それはありそうですね。
K3 では、予想に移りましょう。
卍 はい。予想1〜5番人気の総合妙味度は以下のとおりです。