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「実は僕、オジュウチョウサンに乗ったことがあるんです」加矢太騎手が障害王者を語る さらに石神騎手の凄さも分析?

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  • 2022年08月29日(月) 18時01分
加矢太論

▲加矢太騎手が語るオジュウチョウサンと石神騎手の凄さとは(写真は2022年中山GJ勝利時・撮影:下野雄規)


先週は美浦の障害試験へ駆けつけたという加矢太騎手、とあるご縁がきっかけで加藤征弘厩舎のモルタルへの騎乗依頼をいただいたとのこと。今週の調教日記ではそんなモルタルと加矢太騎手を繋いだご縁と障害デビュー戦について語ります。さらには27日に行われた小倉サマージャンプについて。

加矢太騎手はシャイニーゲールに騎乗し7着と、2度目の重賞挑戦も思うようなレースはできなかったそうで、改めて重賞レースの難しさを実感する結果に。しかし、レース後には勝利したアサクサゲンキ騎乗の石神深一騎手に根掘り葉掘り質問をしたとのこと…。そこでは、大記録を達成した石神騎手の凄さ、そして石神騎手の相棒オジュウチョウサンの凄さについて語ります。

(取材・構成=不破由妃子)

騎手デビュー以前からご縁があるモルタル


 先週の木曜日、二度目の美浦遠征に行ってきました!

 目的は、9月3日の新潟のオープンに使う予定のフィードバック、そして先週障害デビューしたモルタルに乗ること。モルタルは関東の加藤征弘厩舎の馬ですが、8月3日の障害試験から任せていただいた1頭で、重賞に出走する馬は別として、関西の障害ジョッキーが関東に駆けつけて試験を受けることは非常に珍しいケースとのこと。おかげで関西の先輩ジョッキーたちからは、「あれ? 美浦所属になったんじゃないの(笑)?」と、ずいぶんイジられました(笑)。

 実は、加藤征弘調教師とは、僕が千葉の北総乗馬クラブで働いていた頃からのご縁。当時、現在は競馬学校に籍を置く加藤先生の息子さんに乗馬を教えていたのが僕でした。また、馬主の阿部友弘さん、生産者である千代田牧場さんとも、もともとご縁があり、なによりモルタル自身も北総乗馬クラブで調教されていた馬。そんなふうに、たくさんのご縁が重なって、コンビを組ませていただいた次第です。

 日曜日の障害デビュー戦は3着。苦しさからか、カリカリしているところがありましたが、ハードな障害試験を短期間で2回受けている馬なので、まだ体力が戻り切っていないのかなという印象でした。とはいえ、初障害で3着ですから、よく頑張ってくれたなと思いますし、障害馬としての可能性を十分感じられる内容でした。

 このあとは少し休ませて、10月の新潟に向けて再調整してくださるとのこと。ホエールキャプチャ、パクスアメリカーナ、そして2016年の京都ジャンプS(J・GIII)を勝ったドリームセーリングの全弟ですからね。血統的にも非常におもしろいものがありますし、2戦目でどんな成長を見せてくれるのか、楽しみに待ちたいと思います。

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1996年12月24日、兵庫県生まれ。父・小牧太はJRAジョッキー。一度は競馬への道を志すも、身長が高く体重制限が難しい為馬術の道へ進む。馬術では2016年ヤングライダー障害飛越選手権、2020年全日本障害飛越選手権など複数の全日本大会で優勝。その後障害レース限定の騎手免許試験に合格、2022年にデビューした。馬術からJRA騎手への転身という前例のないルーキーとして注目を集めている。

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