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牝馬こそ最強の障害馬! 馬術の最高峰で活躍しているのは牝馬って知っていますか?

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  • 2022年09月12日(月) 18時01分
加矢太論

▲馬術で活躍しているのは牝馬の方が多い?(ユーザー提供:煮物さん)


近年の平地競走では、牝馬の活躍が目立っているというのは皆さんが感じられているものと思います。一部では「牝馬の時代」などと言われ、現行の牡牝の斤量差に異を唱える声も出てきているほどです。しかし、障害で活躍した牝馬というのは平地に比べて圧倒的に少ないのが事実。それは一体なぜなのでしょうか?

やはり障害レースほどタフなレースでは牡牝の能力に差があるのかと思いきや、「馬術競技で活躍しているのは牝馬が多い」と加矢太騎手は話します。それでも障害レースに牝馬が少ないのには理由があるそうで、牝馬ならではの課題もあるんだとか。そんな牝馬に対して密かに抱く、加矢太騎手の野望が明らかになりました。

(取材・構成=不破由妃子)

※次回更新は9月20日(火)を予定しております。

実際、天才的な馬は牝馬が多いんです


 先週の土曜日、スマートキャノンが障害初戦を迎えました。平地ではタイムオーバーになったこともある馬ですが、障害の練習を始めたのを機にメキメキと成長。中間の調教でも見違えるほど時計を詰めてきていて、日々絶大な障害効果を感じているなかでの初戦でした。

 障害初戦は僕も緊張することが多いのですが、しっかり練習してきただけあって、ゲート裏でもまったくドキドキせず。むしろ、どんなふうにこなしてくれるのか、楽しみですらありました。

 結果は、最後の直線でしっかり脚を伸ばして5着。道中多少ズブさを見せたところもありましたが、飛越も安定していましたし、最後もまだ余力を感じさせたほど。未勝利を勝ち上がれる力はもちろん、その先のあらゆる可能性を感じましたね。

 厩舎サイドも、初戦からここまでやれるとは思っていなかったらしく、5着という結果はうれしい誤算だったようです。また、先輩たちに聞いたところ、中山の初障害で3歳馬が入着するというのは、けっこうすごいことだとか。

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1996年12月24日、兵庫県生まれ。父・小牧太はJRAジョッキー。一度は競馬への道を志すも、身長が高く体重制限が難しい為馬術の道へ進む。馬術では2016年ヤングライダー障害飛越選手権、2020年全日本障害飛越選手権など複数の全日本大会で優勝。その後障害レース限定の騎手免許試験に合格、2022年にデビューした。馬術からJRA騎手への転身という前例のないルーキーとして注目を集めている。

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