【新潟記念予想】穴党ファンの味方 波乱呼ぶステゴの血
同じ2000m戦だが、今回は大幅なプラスがあっても
伏兵ディアマンミノル(父オルフェーヴル)の全5勝は、新馬勝ちした2000m以外、4勝が2200m以上。イメージは明らかな長距離型だが、前走目黒記念2500mの上がり3ハロン33秒4は飛び抜けて最速。
好時計決着となった2走前のオープン特別2600mの上がり33秒9も断然の最速だった。豊富なスタミナを活かしたというより、あの中身はスピード能力一歩のステイヤーと違い、(展開に注文をつけてはいるが)切れる中距離タイプだろう。
昨年の函館記念2000mは1分59秒2で善戦。もちろん上がりは最速。勝ったトーセンスーリヤ(続く新潟記念2着)と0秒5差の2着争いだった。今回は新潟の外回り。同じ2000mでも大幅なプラスがあって不思議ない。
波乱の新潟記念に、ディアマンミノルの父系祖父ステイゴールドの産駒が初登場したのは2008年。16番人気の牝馬アルコセニョーラが快勝した。
2013年に8番人気のエクスペディションが2着すると、2015年には9番人気のマイネルミラノが2着に快走。
2018年に13番人気のショウナンバッハが3着し、2021年は12番人気のマイネルファンロンが勝っている。なぜか好走馬はすべて伏兵ばかりだった。
オルフェーヴル、ゴールドシップなどを送って名種牡馬となったステイゴールド(2015年、21歳で急死)は、一方で、ローカル終盤のタフな芝で伏兵を快走させて波乱を呼ぶ、穴党ファンの味方でもあった。
もう直仔は7歳以上。今回重賞初挑戦の8歳ゴールドスミス(半姉の産駒にバスラットレオンがいる)は穴馬の1頭だが、ステイゴールドの真価を受け継いでいると思えるオルフェーヴル産駒が2頭、イクスプロージョン、ディアマンミノル。
とくに渋った馬場になっても能力減は少ないディアマンミノルが狙い。単・複中心に波乱のハンデ戦なので連は手を広げたい。
「小倉2歳S」は、父母両系ともにスピード色の濃いロンドンプランに魅力大。最内枠が嫌われて評価は下がりそうだが、小倉芝1200mは土曜日3レースの3歳未勝利戦が1分07秒9の接戦。
札幌、新潟ほどは芝が傷んでいない。途中から外に回ることもできる。大きく人気落ちなら買う手がある。