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対決歓迎! パンサラッサvsジャックドール、両指揮官の思惑は? JRA調教師の決起集会・後編【矢作師×藤岡師×平田師×栗田徹師】

  • 2022年10月06日(木) 18時01分
馬ラエティBOX

▲ジャックドールを送り出す藤岡健一師(左)とパンサラッサを送り出す矢作芳人師(右)(撮影:榎本良平)


パドックに厳しい顔つきで現れ、ジョッキーに指示を出す──そんなイメージの強い調教師ですが、netkeiba史上最上級のお茶目なオンライン飲み会が9月下旬に行われました。

集まったメンバーは、海外で大活躍の矢作芳人調教師、天皇賞・秋にジャックドールを送り出す藤岡健一調教師、年末のGIへスパートをかける平田修調教師。そして、タイトルホルダーを管理する栗田徹調教師は、フランス滞在中に現地からオンラインでのご参加。

至るところで話が脱線しつつ、後編では、「どんなに仲がよかろうが自分の馬が一番勝ちたい。けど、負けた相手が健ちゃんや平田の馬だったら、次に納得する」と、矢作調教師が言うほど仲のいい栗東同級生3人組。それぞれの立場で秋の飛躍を誓います。

(取材・構成=大恵陽子)

平田が「あっと驚くダイユウサク」の担当だったこと、今の若手は知らないかな?


──夏は各地の競馬場に行ったり、セリや牧場回りなどみなさんお忙しかったと思います。平田調教師もこんがり日焼けしていますね。

平田 夏はね、必死に仕事していました。コロナ禍で栗東の厩舎に調教に乗れる人がほとんどいなくなってしまって、4頭くらい乗ったかな。そこからもうめっちゃ楽しくて、馬に乗って、馬房のチップを上げて、すごく仕事しました。最盛期から5kgくらい痩せたかな。

矢作 でも、黒いのは最初からだからね。

藤岡 日焼けしても普通は下着の部分は白いままやん? 修ちゃんは全身黒いから(笑)。

平田 昔のあだ名はベトナム……って、そんな話するのか、俺は(笑)。みんな凱旋門賞とかアメリカに行ったとか言ってるのに、そういう役回りやな。

 でも、俺らの原点ってそこなんよね。馬を触りたくてこの世界に入ったことを思い出しました。それとね、語弊があるかもしれないけど、調教師は厩舎をウロウロしていたら、「先生、これは僕がやっておくんで」ってスタッフにあんまり相手にしてもらわれへんけど、馬に乗っている時は必要とされている感じがあったんよ。

矢作 俺らも元々、調教助手から入っているから、調教師に対する気持ちもよく分かるし、いない方が喜ばれるよね。でもさ、平田が“あっと驚くダイユウサク”を担当していたことを今の若手はもう知らないだろうね。
※1991年有馬記念をブービーの14番人気で勝利

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▲助手時代にダイユウサクを担当していた平田修師(撮影:榎本良平)


平田 俺、いまでも馬乗り上手いで。

藤岡 自分で言う奴はだいたい上手くない(笑)。

平田 健ちゃんは栗東でも乗ってるし、ドバイでも乗っていたよな?

矢作 それ、単にドバイで乗りたかっただけだろ?

藤岡 いやいや、俺が乗らなあかん! ってなってん。まあ、メイダンで1回乗りたいってのもあったんやんか(笑)。それと、僕が乗るとスタッフが一番喜ぶかな。乗り手が増えるのと、「テキ(調教師)の機嫌がいい」って。でも

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