昨年同様、今年もGI馬不在の菊花賞となりました。アスクビクターモア、ジャスティンパレスなど春のGI出走組と、ガイアフォースをはじめとする上がり馬が入り乱れる大混戦ムードです。さらに、平地GIの1番人気は15連敗と記録を更新中。そんななかで行われる全馬初距離のカオスレースはどうなるのでしょうか?
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング編集K3)
注目は杉山晴紀厩舎の2頭出し
編集K3(以下、K3) 秋華賞は話していたとおり「スタはスタでもスタニングローズ!」でした。
卍 「スタはスタでも」という実況ではありませんでしたけどね。
K3 いやー、ホクトベガの話をしておいてよかったですよ。
卍 良い仕事をしたって感じになっていますけど、2着のナミュールも3着のスターズオンアースも消してますからね……。
K3 でも、メモリーレゾン(13番人気4着)はワイドで押さえていたので、前向きになれる負けでした。
卍 まぁ、落ち込んでないならいいんですけど。
K3 今週は菊花賞ですけど、注目は杉山晴紀厩舎の2頭出しですよ。
卍 ガイアフォースとジャスティンパレスですか。これって、ただの2頭出しじゃなく、どちらもトライアルを勝っているというのがすごいですよね。
K3 杉山晴紀厩舎と言えば、2019年末の時点で妙味度が高くて注目していたら、デアリングタクトで牝馬三冠を達成したんですよね。
卍 厩舎の妙味度のおかげもあって、デアリングタクトはだいたい総合妙味度が高くなっていましたね。
K3 今回はちょうどいいタイミングなので、杉山晴紀厩舎の妙味度をおさらいしませんか?
卍 わかりました。では、電子書籍『妙味度名鑑 2022』の杉山晴紀厩舎のページを見てみましょう。
K3 やっぱり100以下の項目が少ないですね。
卍 特徴をまとめると、以下のようになります。
・全体的に過小評価傾向
・「芝」と「中・長距離」で注目
・オープンで強さを発揮
・連闘は勝負パターン
なお、利益度ランキング上位の項目はこの5つです。
全体 10位
芝 4位
中距離 2位
小倉 3位
連闘 5位
K3 小倉の芝中距離といえば、今年もアリーヴォが小倉大賞典、ベレヌスが中京記念を勝っているじゃないですか!
卍 そうなんです。
K3 菊花賞の条件も妙味度が高くなっているので、ガイアフォースかジャスティンパレスが「儲かる軸馬」になりそうですね。
卍 それは騎手と種牡馬の妙味度次第ですよ。
K3 あと、気になったんですけど、「連闘が勝負パターン」というのは?
卍 連闘って基本的に回収率が低いんですけど、杉山晴紀厩舎の連闘は回収率が高いんですよ。特に前走と同じコースを使ってきた場合は、複勝率34.6%、複勝回収率122%もあります(開業した2016年以降)。
K3 へぇ。これは狙ってそうですね。
卍 何かあるんでしょうね。
K3 では、そろそろ予想に入りましょう。
卍 わかりました。予想1〜5番人気の総合妙味度はこのようになっています。