近5年の有馬記念において4人気以下が馬券に絡んだケースは5例あり、ダンジグの血を引く牝(サラキアとクイーンズリング)、長距離GIで連対のある牡(ディープボンドとワールドプレミアとシュヴァルグラン)、この2パターンに大別できる。登録馬のなかでダンジグの血を引く牝はジェラルディーナ(ダンジグ5×4)だけ。長距離GIで連対のある牡馬はアリストテレス(菊2着)、タイトルホルダー(春天と菊1着)、ディープボンド(春天2着2回)、ボルドグフーシュ(菊2着)。
また過去5年の有馬記念において、上がり3Fのうち2Fが11秒台だったのが17年(1人気-8人気-3人気で決着)。1Fが11秒台だったのが20年(1人気-11人気-2人気)と18年(3人気-1人気-9人気)。3Fとも12秒以上だったのが21年(1人気-5人気-2人気)と19年(2人気-3人気-4人気)。上がり特化のケイバになると人気薄が絡み、流れて持続戦になると力どおり、という傾向もうっすらと。(解説:望田潤)
アカイイトエニシノウタの全姉でステキナシャチョウの姪で、母ウアジェトはJRA2勝(芝1600〜1800)。さかのぼるとトムフールの母ガガに辿り着く牝系。キズナ×シンボリクリスエスはソングラインと同じ。母系にシアトルスルーとニジンスキーが入るので大型で伸びがある体型で、後駆はロベルト的で捌きはトムフール的。21年エリ女勝ちのように坂コースでの力強い捲りが本領だろう。牡馬一線級相手で楽ではないが、